CRI Solvマニュアル

2021年5月25日
株式会社CRI・ミドルウェア

目次

  1. CRI Solvについて
  2. 起動方法
  3. 画面構成
  4. メニュー
  5. 制限事項・注意事項

1.CRI Solvについて

CRI Solvは波形ファイルをリスト形式でブラウジングするためのツールです。
多くの波形ファイルの情報を一度に閲覧し、プレビューすることに特化しています。

2.起動方法

2-1.ライセンスの取得

本ツールにはライセンス認証システムが組み込まれています。
ライセンス条件を満たす場合にのみ、本ツールを使うことができます。
ライセンスの認証には「CRIWARE オーサライゼーションツール(CriAuthorizationTool)」を使用します。
ライセンス取得・認証についての詳細はCRIWARE オーサライゼーションツールマニュアルをご参照ください。

2-2.起動

Windowsの場合は、CriSolv.exeを起動します。
Macの場合は、CriSolv.appを起動します。

3.画面構成

CRI Solvを起動すると、以下のような画面が表示されます。

Overview

CRI Solvは、5つのペインから構成されています。

3-1.フォルダ表示ペイン

フォルダ表示ペインには、現在参照しているフォルダのパスが表示されます。
このペインから、参照するフォルダを直接指定することができます。
また、フォルダをブックマークに登録することができます。

FolderDisplay

直接フォルダパスを指定する場合は、テキストフォームにフォルダパスを入力し、 エンターキーを押します。
フォルダ選択ダイアログを使用する場合は、ペイン右部にあるフォルダのボタンをクリックします。

また、左部にある更新ボタンを押すことで、閲覧中のフォルダ内の波形解析情報を再取得することができます。
逆に、一度取得した波形解析情報は、情報取得後に編集を行っていても、更新ボタンを押すまで再解析は実行されません。

星マークのボタンを押すことで、現在閲覧しているフォルダをブックマークに追加することができます。
ブックマークされたフォルダは、メニューの「ブックマーク」に一覧表示されるようになります。

3-2.プレイヤーペイン

プレイヤーペインには、プレビュー音量調整スライダー、再生、停止ボタンが表示されます。
このペインから、プレビュー音量の調整や、音の再生と停止を行います。
また、選択時に再生するかどうか、プレイリスト再生を有効にするかどうかを指定することができます。

Player

「>>」ボタンを押すと、選択時に再生する機能を有効にするかどうかが切り替わります。
有効にしている場合、波形表示ペインで波形を選択した際に自動的にプレビュー再生が行われます。

「右三角 + ↓」ボタンを押すと、プレイリスト再生機能を有効にするかどうかが切り替わります。
プレイリスト再生機能を有効にすると、波形情報表示ペインに表示されている波形の再生を終了した際に、
自動的に次の波形が再生されるようになります。

3-3.検索ペイン

検索ペインには、現在条件としている文字列が表示されます。
このペインから、検索条件とする文字列や、より詳細な検索条件を設定できます。

Search

検索ペインに文字列を入力し、エンターキーを押下または検索ボタン左側をクリックすることで、 表示する波形のフィルタリングが行われます。
文字列による表示フィルタリングは、波形ファイル名に対する中間一致(部分一致)の判定で行われます。
文字列に何も入力していない場合、フィルタリングは行われません。

フォルダツリーペインや波形表示ペインなどの別のペインからも、Ctrl + F(Macの場合、Command + F)を押すことで、検索ペインの文字列入力にフォーカスすることができます。

より詳細な検索を行うときは、検索ボタンの右側を押し、コンテキストメニューを表示します。

詳細設定ウィンドウを開くと、以下のようなフォームが表示されます。

SearchDetail

3-4.フォルダツリーペイン

フォルダツリーペインには、コンピュータのフォルダ構造がツリー形式で表示されます。
このツリーからフォルダを選択することで、参照するフォルダを指定することができます。

Tree

フォルダツリーペインに表示されるアイコンは「ドライブ」「フォルダ」の2種類のみで、 OSのエクスプローラ(Finder)上で表示されるアイコンとは必ずしも一致しません。
(Windowsの「マイ ピクチャ」フォルダ、 Macの「アプリケーション」フォルダなど)

ツリーに表示されるフォルダを右クリックすると「エクスプローラ(Finder)で表示」という コンテキストメニューが表示されます。
これを選択すると、選択したフォルダを格納するフォルダがエクスプローラ(Finder)で表示されます。

TreeExplorer

3-5.波形表示ペイン

波形表示ペインには、参照しているフォルダの中にある波形ファイルの詳細情報が一覧表示されます。
波形表示ペインへ波形データの入ったフォルダをドラッグドロップすることでも、参照するフォルダを指定することができます。

波形ファイルを選択し、エンターキーを押す、もしくはダブルクリックをすることで、波形の再生を行うことができます。
波形選択時に自動再生する機能を有効にしているときは、選択するだけで再生されます。

また、プロットカラム内をクリックすることで、波形のシーク再生を行うことができます。
シーク再生は、以下のいずれかの条件を満たすときに有効になります。

Table

表示可能なカラムは、以下のとおりです。

カラム表記 説明
ファイル 波形ファイル名が表示されます。
フルパス 波形ファイルのフルパスが表示されます。
サイズ 波形ファイルのサイズがバイト単位で表示されます。
変更時刻 波形ファイルの更新日時が表示されます。
形式 波形ファイルの形式が表示されます。
サンプル周波数 波形ファイルのサンプル周波数が表示されます。
チャンネル 波形ファイルのチャンネル数が表示されます。
サンプル数 波形ファイルのサンプル数が表示されます。
BIT (WAV, AIFF)波形ファイルのビット深度が表示されます。
(MP3, Ogg Vorbis)波形ファイルのビットレートが kbps 単位で表示されます。
波形長 波形ファイルの長さが[分:秒.ミリ秒]の単位で表示されます。
プロット 波形ファイルの概形が表示されます。
ラウドネス 表示メニューにて「ラウドネス値の取得を行う」にチェックしている場合のみ、
波形のラウドネス値が表示されます。
ループ数 波形ファイルに埋め込まれたループの数が表示されます。
ループ情報が埋め込まれていなければ0、
通常のループが埋め込まれている場合は1、
複数区間のループを定義している場合は、そのループの個数が表示されます。
ソート指定 CSVファイルを使用してソート順を指定している場合、そのソート番号が表示されます。
ソートコメント CSVファイルを使用してソート順を指定している場合、そのコメントが表示されます。

波形情報を右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。

TableExplorer

コンテキストメニューの内容は以下の通りです。

メニュー ショートカット 対象ファイル 説明
エクスプローラ(Finder)で表示 Ctrl + E (Command + E) 選択中の1ファイル 選択した波形ファイルが格納されているフォルダをエクスプローラ(Finder)で開きます。
外部ツールで開く Ctrl + Shift + E (Command + Shift + E) 選択中の1ファイル 選択した波形ファイル外部ツールで開きます。外部ツールはメニューの「ツール」→「設定」から指定します。
クリップボードにコピー Ctrl + C (Command + C) 選択中のファイル(複数可) 選択した波形ファイルをクリップボードにコピーします。
情報の更新 Ctrl + R (Command + R) 選択中のファイル(複数可) 選択した波形ファイルを再度解析します。

波形ファイルのコピー操作は、ドラッグドロップによって行うこともできます。
波形表示ペインに表示されている波形をドラッグし、エクスプローラ(Finder)上でドロップすることで、ドラッグした波形ファイルがコピーされます。

4.メニュー

メニューバーには、フォルダ、表示、ツール、プレビュー、ブックマーク、ヘルプの6つのメニューがあります。
一部の項目にはショートカットキーがあります。

フォルダメニュー

項目名 ショートカットキー 説明
フォルダを選択する... Ctrl + O (Command + O) フォルダ選択ダイアログを使用して、参照するフォルダを選択します。
最近閲覧したフォルダ なし 最近閲覧したフォルダの中から、参照するフォルダを選択します。
エクスプローラ(Finder)で表示する Ctrl + Shift + O (Command + Shift + O) 現在参照しているフォルダをエクスプローラ(Finder)で表示します。
終了 Ctrl + Q (Command + Q) CRI Solvを終了します。

表示メニュー

項目名 ショートカットキー 説明
サブフォルダ内のファイルも表示する なし 参照しているフォルダの中にあるサブフォルダについても、
再帰的に波形ファイルを解析するかどうかを指定します。
行の高さ→拡大 Control + + (Command + +) 波形表示ペインに表示される一覧の縦幅を拡大します。
行の高さ→縮小 Control + - (Command + -) 波形表示ペインに表示される一覧の縦幅を縮小します。
行の高さ→デフォルトに戻す Control + 0 (Command + 0) 波形表示ペインに表示される一覧の縦幅をデフォルト値に戻します。
ラウドネス値の取得を行う なし ラウドネス値の取得を行うかどうかを指定します。
ラウドネス値を取得しない場合、表示速度が向上します。
ラウドネス値をVolt互換値で表示する なし ラウドネス値の表示をVolt互換の値で表示するかどうかを指定します。
具体的には、モノラルの波形ファイルに対して、音量を√2倍にしたときのラウドネス値を表示します。
これにより、モノラルの波形ファイルのラウドネス値が約+3.01dBされます。2ch以上の波形ファイルには影響しません。
多チャンネルプロット表示をする なし 多チャンネルプロット表示を行うかどうかを指定します。
多チャンネルプロット表示を行わずにモノミックス表示を行う場合、表示速度が向上します。
多チャンネルプロット表示を行うように切り替えたとき、それまでに解析された波形ファイルについては、再解析を行うまで多チャンネルプロットは行われません。
隠しフォルダ・隠しファイルを表示する なし フォルダツリーペインと波形表示ペインに、
隠しフォルダ・隠しファイルを表示するかどうかを指定します。
カラム なし 各カラムの表示をするかどうかを指定します。
ソート設定を開く なし CSVファイルを使用したソート順の設定を行うためのソート設定フォームを開きます。

ツールメニュー

項目名 ショートカットキー 説明
設定... なし ツール設定ダイアログを開きます。
テーマ
[システム]OSの設定に依存
[ライト]ライトテーマを適用
[ダーク]ダークテーマを適用
なし ツール外観の配色を設定に応じて変更します。
Nuendo接続→Nuendo接続設定を開く... なし Nuendo接続 の設定ダイアログを表示します。
Nuendo接続→
[未接続] 接続を開始する
[接続待機中] 接続を停止する
[接続済み]
なし 現在のNuendo接続状態を示します。また、接続の開始と停止を行います。

プレビューメニュー

項目名 ショートカットキー 説明
再生 スペース 波形表示ペインで選択している波形ファイルを再生します。
停止 Esc 波形ファイルの再生を停止します。
前方にシーク T 波形ファイルを再生中、ツール設定で指定した時間だけ前方にシークします。
後方にシーク R 波形ファイルを再生中、ツール設定で指定した時間だけ後方にシークします。
選択時に再生する Ctrl + S (Command + S) 波形表示ペインで波形ファイルを選択したときに、自動的に再生を開始するかどうかを指定します。
プレイリスト再生を有効にする Ctrl + P (Command + P) プレイリスト再生(波形ファイルの再生を完了したとき、次のファイルを自動的に再生する機能)
を有効にするかどうかを指定します。

ブックマークメニュー

項目名 ショートカットキー 説明
ブックマークの管理 なし ブックマークの管理ダイアログを表示します。
ブックマークに追加する Ctrl + D (Command + D) 現在閲覧中のフォルダをブックマークに追加します。
ブックマークから削除する Ctrl + Shift + D
(Command + Shift + D)
現在閲覧中のフォルダをブックマークから削除します。
(ブックマークしたフォルダ) なし 閲覧するフォルダをブックマークしたフォルダの一覧から指定します。
ブックマークしたフォルダが一つも無い場合、このメニューは表示されません。

ヘルプメニュー

項目名 ショートカットキー 説明
CRI Solvについて なし CRI Solvのバージョン情報を表示します。

4-1.ツール設定

ツールメニューから「設定...」を選択すると、ツール設定ダイアログが表示されます。

ToolSettings

4-1-1.外部ツール

波形ファイルを右クリックしたときのメニューから「外部ツールで開く」を選択したときに使用する外部ツールを指定します。
実行ファイルパスには、Windowsの場合は.exeを、Macの場合は.appを指定します。
引数の「%FILEPATH%」は選択中のファイルパスに置換します。
コマンド実行時に、引数は以下のように使用されます。

4-1-2.シーク設定

波形ファイルを再生中にプレビューメニューから「前方にシーク(Tキー)」または「後方にシーク(Rキー)」を選択したときにシークする時間を、ミリ秒単位で指定します。

4-2.CSVファイルを使用したソート順の設定

表示メニューから「ソート設定を開く」を選択すると、ソート設定フォームが表示されます。

SortSettings

「ソートにCSVファイルを使用する」にチェックをすると、CSVファイルの各種設定が有効になります。
使用方法は以下のとおりです。

  1. 「ソートにCSVファイルを使用する」にチェックを入れる。
  2. CSVファイルのパスを指定する。
  3. 波形ファイルのパスが相対パスで書かれている場合は、そのルートフォルダを指定する。
  4. 波形ファイルのフルパス、または相対パスが書かれたカラムを指定する。
  5. コメントが書かれたカラムを指定する。(無い場合は、上記ファイルパスカラムを代わりに指定する。)
  6. CSVファイルの一行目がヘッダとなっている場合は、「一行目を無視する」をチェックする。
  7. 「解析開始」ボタンを押す。
  8. 閲覧するフォルダをCSVファイルに書かれた相対パスのルートフォルダに移動する場合、「ソートを適用するとき、相対パスのルートフォルダに移動する」をチェックする。
  9. 内容を確認し、「適用」ボタンを押す。

CSVファイルを使用したソートを解除する場合は、「ソートにCSVファイルを使用する」のチェックを外し、「適用」ボタンを押します。

4-2-1.CSVファイルに記載されていない波形ファイルがある場合

上記手順で「適用」を行ったタイミングで、非表示化されます。

4-2-2.CSVファイルに記載があるにも関わらず実際の波形ファイルが見つからない場合

ソート設定フォームのリスト上で、該当ファイルパスが赤色でマークされます。

4-3.ブックマークの管理

ブックマークメニューから「ブックマークの管理...」を選択すると、ブックマークの管理ダイアログが表示されます。

Bookmark

画面左側には、現在ブックマークしているフォルダの一覧が表示されます。
画面右側にある各種ボタンから、追加、削除、順序の変更を行います。

4-4.Nuendo接続

CRI Solvは、Steinberg Media Technologies GmbH の提供する "Nuendo" と連係動作することが可能です。
本機能を以下「Nuendo接続」と呼びます。
Nuendo接続により、波形ファイルを書き出すのに使用した Nuendo プロジェクトを開くことができます。

4-4-1.接続手順

(1) Nuendoの接続設定
  Nuendo を起動し、「Game Audio Connect の有効化」と「ネットワーク接続の有効化」を行います。
  Nuendo 側設定の詳細は Nuendo のドキュメント 「Game Audio Connect」ウィンドウ「Game Audio Connect の設定」ダイアログなどを参照してください。

(2) CRI Solvの接続設定
  ツールメニュー → Nuendo接続メニューから「Nuendo接続設定を開く...」を選択して、「Nuendo接続設定」ダイアログを表示します。
  Bookmark
  Nuendo側の設定に合わせて、使用するアドレスとポート番号を指定します。

(3) 接続
  ツールメニュー → Nuendo接続メニューから「[未接続] 接続を開始する」を選択し、接続を開始します。
  接続に成功すると、「[接続済み]」という表示に切り替わります。
  接続できない場合は「[接続待機中] 接続を停止する」という表示になります。
  なお、接続できない要因は以下が考えられます。
  - Nuendo側でGame Audio Connect機能がオフになっている。
  - 接続設定が間違っている。

4-4-2.Nuendo で書き出し元のプロジェクトを開く

接続中は、波形ファイルの右クリックメニューに「Nuendoで開く」というメニューが追加されます。
これを実行すると、選択した波形ファイルを書き出すのに使用した Nuendo プロジェクトファイルが開きます。
Bookmark
次のような場合、メニューを実行しても何も起こりません。
 - 波形ファイルに Nuendo によって挿入された iXML チャンクが無い。
  Nuendo による書き出し時にオーディオファイルに対し iXML チャンクを挿入しておく必要があります。
  Nuendo のメニュー[ファイル] -> [書き出し] -> 「オーディオミックスダウン書き出し」ダイアログにて、「iXML チャンクを挿入」オプションを有効にしてください。
 - iXML チャンクに記録されているパスに Nuendo プロジェクトが無い。
  波形ファイル書き出し後に、Nuendo プロジェクトの移動、またはプロジェクト名の変更を行わないでください。

5.制限事項・注意事項

5-1.対応波形ファイルについて

CRI Solvで対応している波形ファイルのフォーマットは以下の通りです。

対応しているプロパティ値域は以下の通りです。

プロパティ 対応値域
サンプル周波数 192,000Hz以下
チャンネル数 8チャンネル以下
ビット深度 (WAV, AIFF) 8bit, 16bit, 24bit, 32bit

5-2.ソートに用いるCSVファイルについて

ソート設定で使用するCSVファイルは、「,」や改行文字がダブルクオーテーションにより括られているレコードがあるとき、正常に読み込むことができません。

以上