ビットレートは下記設定により決まります。
大まかな計算方法は以下のとおりです。
最初の16は、ビット深度に相当する値です。使用するwavファイルのビット深度に依存せず、16となります。
サンプリングレートが高いほどビットレートは高くなります。 元の波形を変えずにサンプリングレートを変更する場合は、「リサンプリング」を指定します。 サンプリングレート も合わせてご確認ください。
チャンネル数が2(ステレオ)ならビットレートは2倍になります。
ただし、HCA(HCA-MX)コーデックで低音質設定を指定しているときは、ステレオのビットレートは2倍よりも低くなります。
これは低音質設定時に、モノラルとステレオで圧縮率が変わることに由来します。具体的には、以下のようになります。
詳細は HCAの圧縮率 をご確認ください。
HCA, HCA-MXコーデックに対してのみ有効な設定です。
指定した周波数より高い音の情報を削ぎ落とすことで、ビットレートが小さくなります。 ビットレートの変化量は、サンプル周波数にも依存します。
例えばサンプル周波数が48000Hzでカットオフ周波数が15000Hzだった場合、15000Hzから24000Hzまでの高さの音の情報がカットされるので、
より、ビットレートは0.625倍になります。
カットオフ周波数を使用する場合は以下の式を使うことができます。
HCA, HCA-MXコーデックに対してのみ有効な設定です。
この設定は ターゲットコンフィグ にあります。
HCA, HCA-MXコーデックは、音質が顕著に劣化するのを避けるため、ビットレート下限値が設定されています。
合わせて HCAの圧縮率 もご確認ください。
48kHzのステレオ音源をすべてデフォルト設定で使用した場合
サンプリングレート: 48000[Hz] チャンネル数: 2 コーデック: HCA 音質設定: 高音質 その他設定: デフォルト
この場合のビットレートは 16 × 48000 × 2 × (1/6) = 256kbps となります。
中音質にし、カットオフ周波数を使用した場合
サンプリングレート: 48000[Hz] チャンネル数: 2 コーデック: HCA 音質設定: 中音質 カットオフ周波数: 16000[Hz]
この場合のビットレートは 32 × 16000 × 2 × (1/8) = 128kbps となります。
モノラル音源に圧縮をきつめにかけた場合
サンプリングレート: 48000[Hz] チャンネル数: 1 コーデック: HCA 音質設定: 最低音質(最高圧縮) カットオフ周波数: 12000[Hz]
この場合のビットレートは 32 × 12000 × 1 × (1/12) = 32kbps となりますが、HCAのビットレート下限値が42kbpsのため、42kbpsになります。
下限値制限を行わない場合、ターゲットコンフィグの「ビットレート下限制限」で変更します。