「キュー作成情報CSVからキューの作成」とは、シンプルなCSVからキューを作成する機能です。
キュー作成情報が書かれたCSVを読み込み、キューを作成します。
再生するマテリアルは異なるが、パラメーターや構造が同じキューシートを大量に作成する時に
CSVをテンプレートのように利用できます。
マテリアルの差し替えは、CSVをExcelやテキストエディタに読み込んで置換することで行います。
キューの元となるCSVデータをCRI Atom Craft外で作成できます。
これにより、分業をしやすくなります。
なお、キューの細かな最終調整はCRI Atom Craft上で行ってください。
基本的な指定方法は以下になります。
入力csv
結果
キューID | キュー名 |
---|---|
0 | gun1 |
1 | bomb1 |
項目は「キューID,マテリアル名,テキスト」の順で指定してください。 1行につき1キューが作成可能です。
「テキスト」項は省略可能です。テキストは後述する拡張機能で利用可能です。
連続して同じキューIDが指定された場合は、一つのキューにまとめられます。この際のキュー名は一番最初のものになります。
入力csv
結果
キューID | キュー名 |
---|---|
0 | footstep1 |
指定されたマテリアル名から拡張子(ピリオドを含む)を除いたものがキュー名になります。
キュー作成情報CSVにおいては、カンマ及びタブを区切り記号として扱います。 一方、スペースは通常の文字として扱いますのでご留意ください。
「//」で始まる行はコメントとして認識します。
複数人でCSVを共有する場合など、他メンバー向けにコメントを書いておくことが可能です。
コメント行は基本的に無視されます。
結果
キューID | キュー名 | コメント |
---|---|---|
0 | footstep1 | 足音3 |
1 | cancel | システムキャンセル音 |
2 | ok | システム決定音 |
「::」で始まる行を拡張コマンドとして認識します。
拡張コマンドによって、テキストを指定の項目(キューコメントまたはユーザーデータ)に書き込むことが可能です。
キュー名が同じ場合は後から指定したもので上書きされます。
拡張コマンド | 動作 |
---|---|
#CopyTextTo CueComment | テキストをキューコメントに書き込む |
#CopyTextTo UserData | テキストをユーザーデータに書き込む |
テキストが空欄の場合は処理を行いません。
しかし、「UseBlank」を指定すると、空文字をキューコメントやユーザーデータに書き込むことができます。
拡張コマンド | 動作 |
---|---|
#CopyTextTo CueComment UseBlank | テキストをキューコメントに書き込む。テキストが空欄の場合は空文字を書き込む |
#CopyTextTo UserData UseBlank | テキストをユーザーデータに書き込む。テキストが空欄の場合は空文字を書き込む |
結果
キューID | キュー名 | コメント | ユーザーデータ |
---|---|---|---|
1 | TEST_01_A | キューのコメントとして | |
2 | TEST_02_C | ユーザーデータ1として | |
3 | TEST_03_D | ユーザーデータ2として | |
4 | sin | これはサイン波形です | |
5 | TEST_05_E |
「ツール設定」の「初期値設定」を参照します。
CSV中の「::」で始まる行を拡張コマンドとして認識します。拡張コマンドにはテキストの処理を含め、以下のものがあります。
項目 | 内容 | 説明 |
---|---|---|
#CopyTextTo CueComment | CSVのテキスト項をキューのコメント欄にコピーします。 | 拡張コマンドの指定が無い場合のデフォルト動作もこちらです。 |
#CopyTextTo CueComment UseBlank | CSVのテキスト項が空欄の場合、空文字をキューのコメント欄にコピーします。 | 複数トラックがある時に空白で上書きすることが可能です。 |
#CopyTextTo UserData | CSVのテキスト項をキューのユーザーデータ欄にコピーします。 | |
#CopyTextTo UserData UseBlank | CSVのテキスト項をキューのユーザーデータ欄にコピーします。 | 複数トラックがある時に空白で上書きすることが可能です。 |
#MaterialPath | マテリアルのパスを指定します。 | 例:#MaterialPath system/ |
| 項目 | 内容 | 列の指定方法 | | — | — | — | — | | #GenerateCueNameBy MaterialName | マテリアル名から拡張子を省いたものをキュー名としてキューを生成します。
拡張コマンドの指定が無い場合のデフォルト動作もこちらです。 | 列を「キューID,マテリアル名,テキスト」で指定します。
例:0,gun1.wav,銃声
キュー名は「gun1」になります。 | | #GenerateCueNameBy CueID | 「Cued (dはキューIDの数字)」をキュー名としてキューを生成します。 | 列を「キューID,マテリアル名,テキスト」で指定します。
例:0,gun1.wav,銃声
キュー名は「Cue0」になります。 | | #GenerateCueNameBy CueName | 指定された名前のキュー名で、キューを生成します。 | 列を「キュー名,マテリアル名,テキスト」で指定します。
例:gun,gun1.wav,銃声
キュー名は「gun」になります。 |
項目 | 内容 |
---|---|
#SeqType | シーケンスタイプを指定されたものに設定します。詳しくは下記「::SeqTypeについて」の項を参照ください。 |
CSVの各列の詳細は以下になります。
項目 | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
キュー名 | キュー名 | CueName指定の拡張コマンドが指定された場合に、ここで指定された文字列がキュー名として採用されます。 複数列に同じ名前がある場合は同じキューにまとめられます。 |
キューID | キューID(数値) | キューを表す数値IDです。CueID指定の拡張コマンドが指定された場合、ここで指定された値がキュー名に用いられます。 複数列に同じ番号がある場合は同じキューにまとめられます。 |
マテリアル名 | マテリアル名(パス名) | マテリアルルートからパス名で全検索し、最初に見つけたものを使用します。 |
テキスト | 任意のテキスト | 拡張コマンドを指定することで、キューコメントやユーザーデータとして扱えます。 |
第1要素の文字列にてキュー名が生成されます。
入力CSV
結果
キューID | キュー名 | コメント |
---|---|---|
0 | footsteps | 足音3 |
1 | cancel | システムキャンセル音 |
2 | ok | システム決定音 |
キューIDは自動で割り当てられます。
キュー名がCue0といった名前で生成されます。
キューIDでしか呼ばないようなプロジェクトの場合に利用します。
入力CSV
結果
キューID | キュー名 |
---|---|
0 | Cue0 |
1 | Cue1 |
マテリアルの参照先パスの前方に文字列を追記して検索します。
未指定の場合はマテリアルルートから全検索します。
拡張コマンド「::SeqType」を指定することで、シーケンスタイプを指定することができます。
項目 | 内容 | 説明 |
---|---|---|
#SeqType | キューのシーケンスタイプ | 未指定でPolyphonicになります。 |
#SeqType Polyphonic | ポリフォニック | シーケンスタイプがポリフォニックになります。 |
#SeqType Sequential | シーケンシャル | シーケンスタイプがシーケンシャルになります。 |
#SeqType Shuffle | シャッフル | シーケンスタイプがシャッフルになります。 |
#SeqType Random | ランダム | シーケンスタイプがランダムになります。重みの設定はありません。 |
#SeqType RandomNoRepeat | ランダムノーリピート | シーケンスタイプがランダムノーリピートになります。 |
#SeqType Switch | スイッチ | シーケンスタイプがスイッチになります。 |
#SeqType ComboSequential | コンボシーケンシャル | シーケンスタイプがコンボシーケンシャルになります。 |
入力CSV
結果
キューID | キュー名 | コメント |
---|---|---|
0 | footsteps | 足音3 |
1 | cancel | システムキャンセル音 |
2 | ok | システム決定音 |
footstepsのキューがシーケンスタイプランダムノーリピートで作成されます。
「キュー作成情報CSVからキューの作成」処理によってエラーが発生した場合、エラー内容がログビューに出力されます。
エラーが出力された場合は、CSVを修正し再インポートするか、作成したキューシートを修正し問題を解決してください。
(問題を解決しないと、ACBのビルド処理で再度エラーが発生しACBデータの出力が行えません。)
また、読み込みCSV内での同一キューID指定等でマージ処理が行われた場合も、マージ処理が適用されたことをログに出力します。
意図しない結果になった場合は、ログとCSVをチェックし、修正を行ってください。
読込結果 | エラー発生要因 |
---|---|
キューシートが生成されない | ドラッグ&ドロップによる追加時にcsv名と同名のキューシートが既に存在している |
キューシート内でキュー名が重複する | CSV内にキュー名が同じになる要素(キューIDは異なる)がある マージ元に同一のキュー名が既にある |
キューシート内でキューIDが重複する | CSV内にキューIDが同じになる要素がある マージ元に同一のキューIDが既にある |
マテリアルへの参照が行われない | 指定パスにマテリアルが存在しない |