- ADX2では、出力音声に対して以下の3種類のメーターで測定することができます。
レベルメーター
- 出力音声の各チャンネルごとにRMS値、ピーク値、ピークホールド値を取得することができます。
criAtomMeter_AttachLevelMeter 関数でレベルメーター機能をアタッチします。
criAtomMeter_GetLevelInfo 関数で測定結果の取得を行います。
測定結果の値の単位はdB(デシベル)です。
- RMS値
短い期間のサンプル全てを二乗平均平方根で計算したもので、ボリュームユニット(VU)とも呼ばれます。
この値は聴感的な音量に近いとされています。
- ピーク値
その瞬間の振幅の最大値です。主に音声のクリップを検知するときに使用します。
- ピークホールド値
ピークの最大値を一定時間保持したときの値です。
一瞬発生したクリップを見逃さないようにする仕組みです。
ラウドネスメーター
- 出力音声のラウドネスを測定し、モーメンタリー値、ショートターム値、インテグレーテッド値を取得することができます。
ラウドネスとは人の感じる音の大きさを表す指標であり、RMS(VU)より正確なものとされています。
本ラウドネスメーターは ITU-R BS.1770-3 に準拠しています。
criAtomMeter_AttachLoudnessMeter 関数でレベルメーター機能をアタッチします。
criAtomMeter_GetLoudnessInfo 関数で測定結果の取得を行います。
測定結果の値の単位はLKFS(Loudness K-weighting Full Scale)です。
- モーメンタリー
超短期(100ミリ秒)のラウドネス値です。リアルタイムに変化するラウドネスを示します。
- ショートターム
短期(3秒)のラウドネス値です。
- インテグレーテッド
長期のラウドネス値です。シーン単位でのラウドネスを測定するときに使用します。
criAtomMeter_ResetLoudnessMeter 関数でリセットすることができます。
トゥルーピークメーター
- 出力音声のトゥルーピークを測定し、ピーク値、ピークホールド値を取得することができます。
criAtomMeter_AttachTruePeakMeter 関数でレベルメーター機能をアタッチします。
criAtomMeter_GetTruePeakInfo 関数で測定結果の取得を行います。
測定結果の値の単位はdBTP(Decibel True Peak)です。
トゥルーピークとはサンプル間ピークとも呼ばれ、デジタル信号をアナログ信号に変換したときにサンプルの間に現れる、少し大きな振幅のピークのことを指します。
リミッターなどで最大振幅ギリギリまで振れるようにした音声データを出力した場合、デジタル信号ではクリップしていなくともアナログ信号に変換したときにクリップする可能性があります。
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