出力チャンネル数とダウンミックス

CRI Atomライブラリは、携帯機のステレオ音声出力や、据え置き機の5.1ch, 7.1chサラウンド音声出力、 ゲームパッド等のモノラル音声出力といった複数のオーディオ出力チャンネル数に対応しています。
CRI Atomライブラリは、デフォルト設定では5.1ch音声を出力します。
モノラル、ステレオ、7.1ch音声出力をする場合に必要な設定や、ダウンミックス処理の振る舞いについて説明します。
7.1ch音声出力に必要なランタイム設定

7.1ch音声を出力するためには、アプリケーション実行時に以下の設定が必要です。
(1) Atomサウンドレンダラ(ASR)の出力チャンネル数を7.1ch向けに設定

ASRを使用する場合、ASR出力チャンネル数 (CriAtomAsrConfig::output_channels) に 8 を設定してライブラリを初期化してください。
(2) パンスピーカータイプを7.1ch向けに設定

ライブラリ初期化後に、 criAtomExPlayer_ChangeDefaultPanSpeakerType関数を使って、以下のいずれかの値を設定してください。
(3) ボイスプールの最大チャンネル数を7.1ch音声素材向けに設定

7.1ch音声素材を使用する場合、ボイスプールのコンフィグ構造体の player_config.max_channels メンバーに 8 を設定してください。
(ただし、例えばモノラル音をパンニングして7.1ch音声出力をするなど、7.1ch音声素材を使用しない場合は必要ありません)
補足:
CRIATOMEX_PAN_SPEAKER_TYPE_6CH, CRIATOMEX_PAN_SPEAKER_TYPE_7CHの違いは、パンニング結果をセンタースピーカからも出力するかどうかです。
CRIATOMEX_PAN_SPEAKER_TYPE_7CHを設定した場合、パンニング結果をセンタースピーカからも出力します。
ステレオ音声出力の場合

アプリケーション側で必要な設定はありません。
CRI Atomライブラリ内部でパンニング計算後、自動的にステレオへダウンミックスします。
モノラル音声出力の場合

CRI Atomライブラリが自動的にモノラルへダウンミックスします。
ゲームパッドなど追加のデバイスへ音声出力する場合、プラットフォームによってはアプリケーション側で設定が必要な場合があります。
詳細については、機種固有情報の 複数オーディオデバイスの同時使用 を参照してください。
ダウンミックスについて

CRI Atomライブラリは、入力音声のチャンネル数が、「サウンドレンダラの出力チャンネル数」より大きい場合にダウンミックスします。
ADX_A_50_downmix_5_1_to_2.png

「サウンドレンダラの出力チャンネル数」は、以下のように決定されます。
パンニング 機能を使用する場合、「入力音声のチャンネル数」はパンニング計算後のチャンネル数になります。
例えば、デフォルト設定でパンニング後にステレオ音声出力をすると、5.1ch音声を2chへダウンミックスした結果が出力されます。
ADX_A_51_downmix_panning.png

ダウンミックス計算式

下表の計算式でダウンミックスをします。
入力ch数 出力ch数 計算式 (出力スピーカ) = (入力スピーカ)
7.1ch 5.1ch L(mix) = L
R(mix) = R
C(mix) = C
LFE(mix) = LFE
Ls(mix) = Ls + Lb * (-3dB)
Rs(mix) = Rs + Rb * (-3dB)
5.1ch 4ch(L,R,Ls,Rs) L(mix) = L + C * (-3dB)
R(mix) = R + C * (-3dB)
Ls(mix) = Ls
Rs(mix) = Rs
4ch(L,R,Ls,Rs) 2ch L(mix) = L + Ls * (-3dB)
R(mix) = R + Rs * (-3dB)
2ch 1ch MONO(mix) = L * (-3dB) + R * (-3dB)

上記の表にない組み合わせの場合、段階的にダウンミックスします。
例えば、入力7.1ch->出力2chの場合、7.1ch->5.1ch->4ch->2chの順にダウンミックスします。
結果として、ダウンミックス計算式は以下のようになります。
L(mix) = L + C * (-3dB) + Ls * (-3dB) + Lb * (-6dB)
R(mix) = R + C * (-3dB) + Rs * (-3dB) + Rb * (-6dB)
補足:
プラットフォームによっては、CRI Atomライブラリ内部でダウンミックスせず、プラットフォームのオーディオシステムがダウンミックスする場合があります。 その場合、上記の表とは異なるダウンミックス結果になる可能性があります。
詳細については、機種固有情報の オーディオ出力について を参照してください。
Next:AISAC インタラクティブサウンド機能「AISAC」

CRI Middleware logo Copyright (c) 2006-2018 CRI Middleware Co., Ltd.