CRI ADX  Last Updated: 2025-04-04 09:23 p
IRリバーブ

基本機能

IRリバーブとは、インパルスレスポンス(IR)と呼ばれる波形データを使用して残響を付与するエフェクトです。
音響空間の特性を記録したIR波形データを入力信号に畳み込むことで、その空間の反響を模倣した効果が得られます。

※ IR波形データはツールに同梱されていないため、別途ご用意ください。

チャンネル数

  • 入力: 1ch ~ 16ch (7.1.4.4ch)
  • 出力: 1ch ~ 16ch (7.1.4.4ch)

特徴

  • 入力信号に対して残響を付与します。
  • スナップショットの切り替えで、動的なIRの変更が可能です。
    • CRI Atom Craft でのプレビューでは IR のクロスフェードに対応していません。
      IR クロスフェードプレビューについては CRI Atom Viewer を使用してプレビューしてください。
  • 使用するIR波形データはACFファイルに埋め込まれます。

設定項目

項目 説明 初期値 下限 上限
Dry 入力信号に対するゲイン 1.00 0.00 1.00
Wet 出力信号に対するゲイン 1.00 0.00 1.00
Reverb Gain リバーブ成分に対するゲイン 0.10 0.00 1.00
InputSeparator 入力信号の左右の分離度※1
このパラメーターが0の場合、入力信号をモノラルミックスしてから畳込みを行います。
このパラメーターが1の場合、入力信号の左成分(L, SL, SBL)と右成分(R, SR, SBR)をそれぞれステレオのLとRにミックスしてから畳み込みを行います。
1.00 0.00 1.00
Front (Input Gain) 畳み込み前のFront成分のゲイン 0.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
Center (Input Gain) 畳み込み前のCenter成分のゲイン 0.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
Surround (Input Gain) 畳み込み前のSurround成分のゲイン 0.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
Surround Back (Input Gain) 畳み込み前のSurround Back成分のゲイン 0.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
Front (Output Gain) 畳み込み後のFront成分のゲイン 0.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
Center (Output Gain) 畳み込み後のCenter成分のゲイン 0.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
Surround (Output Gain) 畳み込み後のSurround成分のゲイン 0.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
Surround Back (Output Gain) 畳み込み後のSurround Back成分のゲイン 0.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
FFT Block Size IR波形を処理する際のデータサイズ
大きくするほど処理負荷は軽減されますが、発音遅延が増加します。
512 512 1024
注意
※1. InputSeparatirの設定値が0で、モノラルのIRを使用する場合、左右に全く同じ残響が生成されます。

IR波形データの追加方法

  • 1. IRのファイルアイコンをクリック
  • 2. 表示されるダイアログの+アイコンをクリック
注意
※ 追加したIR波形データはプロジェクトファイルと同じ階層にあるIRReverbディレクトリにコピーされます。