CRI ADX  Last Updated: 2024-09-25 17:41 p
ランダムAISAC

ランダムAISACとはAISACコントロール値をランダムにすることができる機能です。

ランダムAISACの用途

ランダムピッチやランダムボリュームよりも、よりこだわった乱雑さを出したい場合に使用します。
例えば、

  • ピッチに音階をつけて、指定された音程のランダムにしたい
  • ピッチやボリューム以外のサウンドパラメーターをランダムにしたい(リリースやバスセンドなど) 場合などです。

複数のパラメーターにランダムAISACをつける

複数のパラメーターが紐づいたランダムなサウンド

ピッチとパンを紐づけながら、ランダムにパラメーターを変化させる、といった事ができます。(音が低いと左から聞こえ、音が高いと右から聞こえるといったような)
再生時にランダムにコントロール値がセットされますが、同じAISAC内のカーブ同士の同期が取れている形で動作します。

複数のパラメーター同士が互いにランダムに変化するサウンド

上記の例では、ピッチとパンの値の組み合わせはいつも同じになりますが、
ピッチとパン共にそれぞれランダムAISACをつけることで、それぞれ個別なランダムな組み合わせの値が得られます。

AISACをどこにつけるかでも動作が変わる

キューにつけた場合

キューの再生時にランダムに値が決定します。キュー以下の全てのトラックに同じ値が反映されます。

トラックにつけた場合

キューの再生時にランダムに値が決定します。トラック単位で個別の値が反映されます。

通常のAISACの影響範囲と同様にキューにAISACをつけた場合と
トラックに個別につけた場合でランダムの値が異なるという動作になります。

サブシーケンスやキューリンクにつけた場合

例えば、

  • トラック内のウェーブフォームリージョンが再生するたびにランダムにしたい


といった場合は、ウェーブフォームリージョンをサブシーケンスかキューリンクに置き換えた上で設定する形になります。

ランダムの偏り調整

確率分布のように同じ値が多い(幅が広い)ところが選択されやすくなるため、稀に変わった音がするといった表現もできます。

ランダムAISACの設定

AISACのコントロールタイプに「ランダム」を設定します。

ランダムAISACの設定項目

項目 説明
ランダム幅 指定したAISACコントロール値からどれくらいのランダム幅を持たせるかの値です。
デフォルトはランダム幅が2となっており、どんなAISACコントロール値が入力されたとしても0~1の全範囲がランダムで決定される範囲となります。


ランダムAISAC設定の画面は以下の通りです。