概要

本ツールパッケージ（Sofdec tools Ver.2.22.00以降）では拡張機能としてUSM.VP9 変換バッチを同梱しております。

このバッチを使用することで、既存アプリケーションプロジェクト内の
Sofdec 形式のファイル（Sofdec.Prime/H.264 USMファイル）をすべて USM VP9 形式に変換します。
USM VP9 形式では、既存の USM に比べて４分の１～１０分の１のデータサイズになり、ROM コストや通信コストを削減できます。
※再生には USM VP9再生に対応したターゲット、ランタイムライブラリが必要です。

使い方

下記のバッチプログラムを使用します。
convert_to_usmvp9.bat

変換したい USM ファイルを含んでいるフォルダーをエクスプローラー上でドラッグし、このバッチへドロップしてください。

後述の「変換モード」などを指定後、バッチプログラムは指定されたフォルダー内（サブフォルダーを含む）のUSM ファイルを
すべて USM.VP9 ファイルに変換し、データサイズを削減します。

変換が始まると以下のようなコンソールログが出て変換完了します。

Transcode to VP9
Parse Information
Transcode to VP9 [2-pass]
Multiplex
Remove Temporary Files
Output Statistics

変換モードについて

convert_to_usmvp9.batにドラッグ&ドロップ後、以下の変換モードについて選択（キーボードで数値を指定）してください。

出力モード選択

「出力モード選択」はサイズ削減ファイル（USM.VP9）の扱い方について以下3つのモードから選択します。

1:名前変更モード
オリジナルファイルは「***.usm」として残します。
出力する削減ファイルは「***.vp9.usm」とします。
2:上書きモード
オリジナルファイルは「***.original.usm」として残します。（リネームします）
出力する削減ファイルは「***.usm」とします。
3:指定フォルダーモード
指定したフォルダーに出力します。
出力ファイルは入力ファイル名と同じになります。
同名のファイルが存在した場合、上書きします。

リサイズモード選択

ビデオの解像度のリサイズについて以下4つのモードから選択します。

1:リサイズなし
入力解像度と同じ解像度で出力します。
2:1280x720
すべての動画を1280x720で出力します。
3:720x1280
すべての動画を720x1280で出力します。
4:カスタム
ユーザーで任意の解像度を指定。

画質、サイズ調整について

コンテンツによってもう少しデータサイズを抑えたいといった場合、
convert_to_usmvp9.bat内で定義している品質の設定値「VP9_QUALITY」を
デフォルトの1.5から少しづつ下げてみてデータサイズ、画質をご確認ください。

変換内容の詳細について

ファイル名やファイルサイズ、などの情報を記載したファイルを下記に出力します。
convert_to_usmvp9.tsv

このファイルは TSV 形式ですので、下記の手順で統計情報を確認できます。

TSV ファイルをテキストエディターで開く。
すべてのテキストをコピーする。
Excel ブックファイルにペーストする。
その他の詳しい使い方については、バッチプログラムを実行するか、テキストエディターで convert_to_usmvp9.bat を開いてご確認くださいませ。

制限事項

現在、USMの音声トラックの本数は6本まで対応しています。