音声付きムービ再生時の注意点

音声付きムービー再生時、ManaはAtomモジュールを使用して音声再生を行います。 Atomの設定によってはリソース不足で正常に音声付きムービを再生できない場合があり、アプリで設定を変更する必要があります。 以下に問題となるケースについて記載します。

バーチャルボイス数の設定

Atomライブラリは 「ボイス」 を使用して波形データの再生を行い、また同時に 「バーチャルボイス」 と呼ばれる仮想的なボイスオブジェクトを設定、使用する必要があります。（詳細は各プラットフォームの「CRI ADXマニュアル」をご参照下さい）

バーチャルボイス数は「Atomの初期化コンフィグで指定する値（デフォルト：16）」+ 「Mana再生用（固定：4）」をライブラリ内部でバッファを確保します。 この時、確保したバーチャルボイス数を超えてAtomとManaを再生する場合は設定値を増やす必要があります。

もし、バーチャルボイス数が枯渇している状態でManaプレーヤーの再生開始すると以下のエラーが発生し、ManaハンドルのステータスがPREP状態のままになる問題が発生します。

E2014062604:Registration of node item failed. (Increase max_virtual_voices of CriAtomExConfig.)
E2009062503:Failed to Register atomvoice.
E2012012701M:Failed to create a sound module for CriMana. Check the number of channels or max number of sound resources.
E07020102M:Failed create SoundOutput.

例えば、「Atom：16」 + 「Mana：8（2ch：ステレオのムービー4本）」を同時再生する場合、バーチャルボイス数は合計：24が必要です。 この場合はAtomの初期化コンフィグで指定する値：max_virtual_voicesを以下のようにデフォルト：16から20に増やす設定を行って下さい。

CriAtomExConfig config_atom;
 
criAtomEx_SetDefaultConfig_PC(&config_atom);
config_atom.max_virtual_voices = 20;
criAtomEx_Initialize_PC(&config_atom, NULL, 0);