CRIWARE Unity Plugin Manual  Last Updated: 2024-04-24
Cri Atom Listener
Cri Atom Listener は、3Dポジショニング機能を利用する場合に音声を聞く基準点として機能するコンポーネントです。
3Dポジショニングによるサウンドエフェクトを利用するには、Cri Atom Listenerコンポーネントをシーンに配置する必要があります。3Dポジショニングを利用しない場合は必要ありません。
リスナーのアクティブ / 非アクティブ化
シーンに配置したリスナーは、アクティブ / 非アクティブの状態を持ち、アクティブな状態のリスナーはCri Atom Sourceからの3Dポジショニングサウンドを受け取ります。
リスナーのアクティブ / 非アクティブ状態は、C#スクリプトからの操作によって切り替えることができます。
  • CriAtomListener.isActive
アクティブ / 非アクティブ状態はゲームオブジェクトやコンポーネントの有効 / 無効によって自動的に切り替わります。

アクティブなリスナーが存在しない場合の挙動は次のようになります。
アクティブなリスナーが存在しない場合の挙動
Cri Atom Listenerが存在しない場合 非アクティブなCri Atom Listenerのみが存在する場合
内部的に原点 (0, 0, 0)にダミーのリスナーが配置されます 3Dポジショニングのサウンドは聞こえなくなります
マルチプルリスナーの対応
Cri Atom Listenerはシーン内に複数配置することが可能です。
視点が複数存在する表現が可能になるほか、リスナーのアクティブ / 非アクティブを切り替えることで状況に応じて適切なリスナーを利用することができます。
atom4u_listener_active.png
リスナーのオートマッチング機能について
atom4u_listener_automatching.png
シーン内にアクティブなリスナーが複数存在する場合、3Dポジショニング音声はそれぞれの音源から最も近いアクティブなリスナーに割り当てられます。

また、Cri Atom Sourceに対してリスナーを設定することで、オートマッチング機能を利用せずに常に特定のリスナーを利用する音源を作成することも可能です。
Cri Atom Listenerのパラメータ
atom4u_atomcompo_listener.png
  • [Region On Start]
リスナーの初期リージョンを設定します。
3Dリージョンを表現するCri Atom Regionコンポーネントを指定することができます。
詳しくは 空間音響接続機能「3Dトランシーバー」 をご参照ください。
  • [Activate Listener On Enable] チェックボックス
このチェックボックスが有効である場合、コンポーネントがEnableになった際に自身をアクティブリスナーに設定します。
このとき、他のリスナーは非アクティブ状態となります。
[備考] 3Dポジショニング用データについて
3Dポジショニングを利用するにはCri Atom Craftで対応するデータを作成する必要があります。
CRI Atom Craftの[FX/AISAC]ペイン->[FX1]タブ->[3Dポジショニング]タブで、以下の設定を行ってください。
  • ウェーブフォームの「パンタイプ」に「3Dポジショニング」を選ぶ
  • キューの「減衰距離」の「最小」、「最大」を設定する (最小:1~10くらい、最大:10~300くらい)

詳しくは "CRI ADX Tools マニュアル" をご参照ください。