CRIWARE Unity Plugin Manual
Last Updated: 2024-04-24
[アルファプラスムービ]編
アルファプラスムービとは、α合成と加算合成を一度の描画で同時に処理する方式のムービファイルです。
従来のα合成では光系のエフェクトで淵が黒っぽくなってしまう欠点があります。
アルファプラスムービでは、α合成によるキャラクター等の抜き絵と、加算合成による光系エフェクトを両立します。
ムービファイルのサイズは通常のアルファムービと同じです。 1度の描画処理でα合成と加算合成を同時に処理するので、描画負荷も通常のムービと変わりません。
アルファプラスムービは「コンソール版Sofdec Encoder」でエンコードが可能です。
(※GUI版 Sofdec2 Encoding Wizard では今後対応を予定しています。)
ちょっと特殊なムービになりますので、素材の作り方から説明します。
(1) 素材の準備
アルファプラスムービを実現するために、ビデオ素材は次の2つを準備してください。
加算合成を含む色情報用のビデオ素材
α合成用のビデオ素材
AfterEffectsを例に2種類の素材の準備方法について説明します。
(a) 加算合成を含む色情報用のビデオ素材
加算合成したいエフェクトを「含めた」状態でレンダリングを行います。
レンダーキューの出力モジュール設定で「チャンネル」を「RGB」にしてレンダリングしてください。
(b) α合成用のビデオ素材
加算合成したいエフェクトを「取り除いた」状態でレンダリングを行います。
レンダーキューの出力モジュール設定で「チャンネル」を「RGB+アルファ」にしてレンダリングしてください。
「カラー」の欄は「合成チャンネル(マットあり)」にしてください。
(2) エンコード
GUI版「Sofdec2 Encoding Wizard」はアルファプラスムービのエンコードに未対応のため、コンソール版Sofdec Encoderを使用します。
具体的には次のようなバッチファイルを作成してください。
バッチファイルは、GUI版「Sofdec2 Encoding Wizard」のメニューで「エクスポート」-「バッチファイル(新規)」を選択すると生成することが可能です。 通常アルファムービをエンコードする設定をしたうえでバッチファイルをエクスポートすると、次に示すバッチファイルとほぼ同等のものが出力されますので、雛形として利用できます。
"sofdec2enc.exe"
-video00=
".\AlphaPlus_RGB.avi"
-alpha00=
".\AlphaPlus_Alpha.avi"
-scale=256,256 -framerate=29.97 -bitrate=2000000 -output=
".\SAYA_AlphaPlus.usm"
-work_dir=
"."
-preview=OFF -gop_closed=on -gop_i=1 -gop_p=4 -gop_b=2
オプション -video00= に対して「(a) 加算合成を含む色情報用のビデオ素材」を指定してください。
オプション -alpha00= に対して「(b) α合成用のビデオ素材」を指定してください。
-output と -work_dir は出力関連の設定なので、適宜設定してください。
-scale はエンコード後の解像度を意味します。リサイズが必要な場合はここで指定してください。
-bitrate も目的の画質にあわせて適宜変更してください。
-preview 以降のオプションについては変更しないでください。
[備考]
アルファプラスムービをSofdecViewerでプレビューする場合、ツールの設定を変更する必要があります。
ツールメニューの [表示] -> [ブレンドモード] メニューから、[加算]を選択した状態で再生を開始してください。
(3) 再生
アルファプラスムービを再生する場合は、CRI Manaコンポーネントで「Additive Mode」をチェックしてください。
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