3Dポジショニングとは、3D空間上で再生する音源の再生情報を設定できる機能です。
キューの設定でコーンの設定や距離減衰、ドップラー効果などを設定します。
ゲーム空間での3Dのソースの位置や向きやリスナーの位置や向き、それぞれの距離などから減衰処理や音の変化をさせることができます。
デフォルトのウェーブフォームの設定はパンタイプが「パン[5.1]」になっているので、「3Dポジショニング」または「オート」に変更する必要があります。
ソースやリスナーの位置はランタイム側で変更が可能です。
パンタイプが「3Dポジショニング」の場合、
プログラム側がプレイヤーに対して3Dリスナーをアタッチしていない場合、このキューを再生しようとするとエラーになります。
ツールでプレビューした場合、セッションウィンドウで3D指定がされていない場合の「オート」は「パン[5.1]」として再生されます。
距離減衰の最大を0以上の値にする必要があります。
距離減衰のパラメーターは、最大距離で音量が0となるカーブになるので、
ここが0のままだと音がほとんど鳴りません。(リスナーと同位置の時しか鳴らない。)
目安としては10から300くらいをセットします。
最小距離も0のままだとリスナー付近のパンニングが激しくなります。1から10くらいをセットします。
距離減衰の最大や最小については、音源の大きさや、距離による減衰率などを考慮して設定します。
例1)頭のまわりで蜂が飛ぶような場合:距離減衰最小0.2、距離減衰最大0.6
例2)ジェット機が上空を通過するような場合:距離減衰最小20、距離減衰最大800
3Dポジショニングの設定は[3Dポジショニング]インスペクターから行います。
3Dポジショニングの設定項目はキューとウェーブフォームリージョンで設定します。
有効角度、減衰距離、ドップラー係数、および距離、リスナー基準方位角、音源基準方位角、リスナー基準仰俯角、音源基準仰俯角と連動させるAISACコントロールを指定することができます。 AISACコントロールに対応するAISACも指定することで、キュー独自の距離減衰や角度変化に合わせたより豊かな3D空間の音色変化の演出ができます。
以下はキュー選択時の3Dポジショニングの設定画面です。
キューでは、パンタイプ。 ウェーブフォームリージョンでは、パンタイプ、最小距離内角度0度固定が指定できます。 特にパンタイプは3Dボイスとして振る舞うかどうかの設定になり、ここが3Dタイプにすることで3Dポジショニングが有効になるため必須の設定になります。
ウェーブフォームリージョンでパンタイプをデフォルトの場合、所属キューのパンタイプ設定が適用されます。
以下はウェーブフォームリージョン選択時の3Dポジショニングの設定画面です。
リージョンの位置や方向、リスナーの位置や方向はプログラム側で指定します。
3DポジショニングのプレビューはセッションウィンドウとCRI Atom Viewerで行う事ができます。