Class CriAtomExOutputPort
出力ポートオブジェクト
Implements
Inherited Members
Namespace: CriWare
Assembly: CriWare.CriAtom.dll
Syntax
public class CriAtomExOutputPort : IDisposable
Remarks
説明: CriAtomExOutputPort は、音声の出力先を指定するためのオブジェクトです。 出力ポートオブジェクトは、以下の2つの関数で取得することができます。 - CriAtomExOutputPort(in Config, IntPtr, int) 関数で新しいオブジェクトを作成 - GetOutputPortHnByName(ArgString) 関数でACF内の出力ポートオブジェクトを取得 ACF内の出力ポートオブジェクトは、ACFファイルを登録したとき自動的に作成されます。 プレーヤーに対して AddOutputPort(CriAtomExOutputPort) 関数または AddPreferredOutputPort(CriAtomExOutputPort) 関数にて 別の出力ポートオブジェクトが指定されていない場合、出力ポートが指定された音声の再生にはACF内の出力ポートが使用されます。
備考: 出力ポートは、音声の出力先を抽象化した概念です。 音声トラックに予め出力先の名前を指定すると、再生するとき自動的に同じ名前の出力ポートオブジェクトが割り当てられます。 出力ポートはASRラックと紐付けられており、出力ポートオブジェクトが割り当てられた音声は、そのASRラックを介して再生されます。 そのため、ACF内の出力ポートオブジェクトを含め、全ての出力ポートオブジェクトは使用する前に必ず SetAsrRackId(CriAtomExAsrRack) 関数で適切なASRラックと紐付ける必要があります。
Constructors
CriAtomExOutputPort(in Config, IntPtr, int)
出力ポートオブジェクトの作成
Declaration
public CriAtomExOutputPort(in CriAtomExOutputPort.Config config, IntPtr work = default, int workSize = 0)
Parameters
Type | Name | Description |
---|---|---|
CriAtomExOutputPort.Config | config | ASR初期化用コンフィグ構造体 |
IntPtr | work | ワーク領域 |
int | workSize | ワーク領域サイズ |
Remarks
説明: 出力ポートオブジェクトの作成を行います。 出力ポートはASRラックと紐付けられ、出力ポートが指定されたボイスはその出力ポートに紐付けられた ASRラックにて再生されるようになります。
備考: ACFファイルに設定された出力ポートオブジェクトは RegisterAcfFile(CriFsBinder, ArgString, IntPtr, int) 関数などを用いて ACFファイルを登録したとき、ACF内に自動的に作成されるため、 本関数で新たに作成する必要はありません。 ACF内の出力ポートオブジェクトは GetOutputPortHnByName(ArgString) 関数で取得できます。 そのため、本関数はアプリケーション上で新たに出力ポートオブジェクトが必要になった場合に使用してください。 引数 config の情報は、関数内でのみ参照されます。 関数を抜けた後は参照されませんので、関数実行後に config の領域を解放しても 問題ありません。 出力ポートオブジェクトの生成に成功した場合は、本関数は生成した出力ポートオブジェクトを返します。 生成に失敗した場合は null を返します。
注意: 本関数で作成された出力ポートオブジェクトには、CriAtomExOutputPort.Config::type で指定したタイプによって 以下のASRラックIDが初期値としてセットされています。 - Audio を指定:RackDefaultId - Vibration を指定:RackIllegalId
出力ポートオブジェクトを使用する前に、必ず SetAsrRackId(CriAtomExAsrRack) 関数で適切なASRラックを設定してください。
See Also
CriAtomExOutputPort(IntPtr, int)
デフォルト設定でのインスタンス作成
Declaration
public CriAtomExOutputPort(IntPtr work = default, int workSize = 0)
Parameters
Type | Name | Description |
---|---|---|
IntPtr | work | |
int | workSize |
Properties
NativeHandle
ネイティブハンドル
Declaration
public NativeHandleIntPtr NativeHandle { get; }
Property Value
Type | Description |
---|---|
NativeHandleIntPtr |
Methods
CalculateWorkSize(in Config)
出力ポートオブジェクト作成用ワーク領域サイズの計算
Declaration
public static int CalculateWorkSize(in CriAtomExOutputPort.Config config)
Parameters
Type | Name | Description |
---|---|---|
CriAtomExOutputPort.Config | config | 出力ポートオブジェクト作成用コンフィグ構造体 |
Returns
Type | Description |
---|---|
int | ワーク領域サイズ |
Remarks
説明: 出力ポートオブジェクトの作成に必要なワーク領域のサイズを計算します。 SetUserAllocator(delegate* unmanaged[Cdecl]<IntPtr, uint, IntPtr>, delegate* unmanaged[Cdecl]<IntPtr, IntPtr, void>, IntPtr) メソッドによるアロケーター登録を行わずに CriAtomExOutputPort(in Config, IntPtr, int) 関数で出力ポートオブジェクトを作成する際には、 CriAtomExOutputPort(in Config, IntPtr, int) 関数に本関数が返すサイズ分のメモリをワーク 領域として渡す必要があります。 ワーク領域サイズの計算に失敗すると、本関数は -1 を返します。 ワーク領域サイズの計算に失敗した理由については、エラーコールバックのメッセージで確認可能です。
備考: 引数 config の情報は、関数内でのみ参照されます。 関数を抜けた後は参照されませんので、関数実行後に config の領域を解放しても 問題ありません。
注意: CriAtomExOutputPort.Config::name に指定する出力ポート名の長さは、 OutputPortMaxNameLength 以下である必要があります。
See Also
Dispose()
出力ポートオブジェクトの破棄
Declaration
public void Dispose()
Remarks
説明: 出力ポートオブジェクトの破棄を行います。
備考: IsDestroyable() 関数を使用することでオブジェクトが破棄できるか調べることができます。
See Also
IgnoreCategoryParametersById(CriAtomExCategory, NativeBool)
出力ポートが指定カテゴリのパラメータを無視するかの設定
Declaration
public void IgnoreCategoryParametersById(CriAtomExCategory categoryId, NativeBool ignoreParameters)
Parameters
Type | Name | Description |
---|---|---|
CriAtomExCategory | categoryId | カテゴリID |
NativeBool | ignoreParameters | 無視設定パラメータ (true:無視する, false:無視しない) |
Remarks
説明: 出力ポートに対して指定したカテゴリIDのパラメータを無視するかを設定します。
備考: 出力ポートに対して指定したカテゴリIDのパラメータを無視させることでカテゴリの影響をなくすことができます。 同じカテゴリIDを指定して、カテゴリを無視する・無視しないを変更することも可能です。 設定できるカテゴリは最大4つまでです。4つ設定している状態でこの関数を実行すると警告が発生し、処理は行われません。
備考: この関数で設定は再生時に反映されます。
See Also
IsDestroyable()
出力ポートオブジェクトの破棄可能の判定
Declaration
public bool IsDestroyable()
Returns
Type | Description |
---|---|
bool | 破棄可能か?(true = 可能, false = 不可能) |
Remarks
説明: 出力ポートオブジェクトの破棄が可能か判定します。
備考: AddOutputPort(CriAtomExOutputPort) 関数または AddPreferredOutputPort(CriAtomExOutputPort) 関数を使用して プレーヤーに追加中の出力ポートオブジェクトは破棄することができません。 RemoveOutputPort(CriAtomExOutputPort) 関数または RemovePreferredOutputPort(CriAtomExOutputPort) 関数を使用して プレーヤーから取り外してから破棄してください。 また、ACFファイルの情報から作成されたACF内の出力ポートオブジェクトは破棄することができません。
See Also
ResetIgnoreCategory()
出力ポートに設定した指定カテゴリのパラメータを無視する設定をリセット
Declaration
public void ResetIgnoreCategory()
Remarks
説明: 出力ポートに設定した指定カテゴリのパラメータを無視する設定をリセットします。
備考: 出力ポートに対して指定したカテゴリIDのパラメータを無視する設定をすべてリセットします。 設定されているカテゴリの数もリセットされるため新たにカテゴリを指定してカテゴリのパラメータを無視する設定を行えます。
備考: この関数で設定は再生時に反映されます。
See Also
SetAsrRackId(CriAtomExAsrRack)
ASRラックIDの指定
Declaration
public void SetAsrRackId(CriAtomExAsrRack rackId)
Parameters
Type | Name | Description |
---|---|---|
CriAtomExAsrRack | rackId | ASRラックID |
Remarks
説明: 出力ポートにASRラック指定します。 出力ポートが指定されたボイスは、その出力ポートに指定されているASRラックで再生されます。
備考: ACFファイル登録時に作成された出力ポートオブジェクトや CriAtomExOutputPort(in Config, IntPtr, int) 関数で作成された 出力ポートオブジェクトには、必ず本関数で適切なASRラックを指定する必要があります。 出力ポートのタイプなどによって、指定できるASRラックに制限がある場合があります。 詳細に関しましてはマニュアルを参照してください。
注意: 本関数で出力ポートのASRラックIDを変更しても、既に再生されている音声には影響しません。
See Also
SetDefaultConfig(out Config, ArgString)
出力ポート作成用コンフィグ構造体にデフォルト値をセット
Declaration
public static void SetDefaultConfig(out CriAtomExOutputPort.Config pConfig, ArgString outputportName)
Parameters
Type | Name | Description |
---|---|---|
CriAtomExOutputPort.Config | pConfig | 出力ポート作成用コンフィグ構造体へのポインタ |
ArgString | outputportName | 出力ポート名 |
Remarks
説明: CriAtomExOutputPort(in Config, IntPtr, int) 関数に設定するコンフィグ構造体 ( CriAtomExOutputPort.Config )に、デフォルトの値をセットします。
See Also
SetMonauralMix(NativeBool)
振動タイプの出力ポートのモノラルミックス有無設定
Declaration
public void SetMonauralMix(NativeBool monauralMix)
Parameters
Type | Name | Description |
---|---|---|
NativeBool | monauralMix | モノラルミックス有無(true = 有効, false = 無効) |
Remarks
説明: 振動タイプの出力ポートは2チャンネルで動作するため、入力されるボイスがステレオ以上の音声データか、 3Dパンが設定されている場合、その結果が振動デバイスの左右に伝わります。 モノラルミックスを有効にすると、振動デバイスへ出力する前に一度モノラルにダウンミックスを行うことでそれらの影響をなくすことができます。 SetVibrationChannelLevel(int, float) 関数を使用して、モノラルミックス後振動デバイスへ送られるレベルを設定することも可能です。
備考: この関数で設定した値は、音が再生中でも即時反映されます。
See Also
SetVibrationChannelLevel(int, float)
振動タイプの出力ポートのチャンネルレベルの設定
Declaration
public void SetVibrationChannelLevel(int channel, float level)
Parameters
Type | Name | Description |
---|---|---|
int | channel | チャンネルインデックス(0 = L, 1 = R) |
float | level | レベル(0 ~ 2.0) |
Remarks
説明: 振動タイプの出力ポートに対し、振動デバイスの各チャンネルへの出力レベルを設定します。
備考: 振動タイプの出力ポートは2チャンネルで動作しており、最終出力デバイスがモノラルの場合-3dBのダウンミックスが適用されます。 この関数で設定した値は、音が再生中でも即時反映されます。