CRI ADX  Last Updated: 2024-11-26 16:51 p
実行環境の準備

Python3 のインストール

CRI Atom Craft ロボット は、Python3.7 (64bit), Python 3.8 (64bit), Python 3.9 (64bit) に対応しています。
動作確認は CPython 3.7.8 (64bit), CPython 3.8.6 (64bit), CPython 3.9.5 (64bit) で行っています。
Python3 は、Python 公式サイトから入手してインストールします。

Mac の場合は、Homebrew などのパッケージマネージャーから入手することも可能です。

ローカル実行のための環境設定

ローカル実行のための環境設定を行います。
リモート実行のみを行う場合、本設定は不要です。

OS共通の設定

「スクリプト」メニューの「スクリプト設定」を選択し、「スクリプト設定」ダイアログを表示します。 「プラグイン」タブにて、使用するプラグインの種類( Python のバージョン)を指定します。

作業PCにインストールした Python のバージョンに合ったプラグインを選択してください。
インストールされている Python のバージョンは、以下のコマンドを実行して確認できます。


Windowsの場合は、コマンドプロンプトから下記コマンドを実行します。

python --version

Macの場合は、ターミナルから下記コマンドを実行します。

python3 --version

Windows 固有の設定

環境変数の PYTHONHOME および PATH に、Python (64bit) のインストールパスを追加します。
例:

C:\Users\‍(user name)\AppData\Local\Programs\Python\Python37\
C:\Users\(user name)\Anaconda3\

環境変数の確認は、コマンドプロンプトから下記コマンドを実行します。

where python

環境変数への指定が適用されない場合、一度ユーザーのサインアウトを行い再試行するなどをお試しください。

Mac 固有の設定

Mac で Homebrew などを使用して Python3 をインストールした場合、CRI Atom Craft のプラグインに記録されている、ローカル実行時に使用する Python3 ライブラリへのパス情報をターミナル経由で変更する必要があります。
下記の操作でコマンドを作成し、ターミナルで実行します。


(1)「スクリプト」メニューの「スクリプト設定」から「Mac Python ライブラリ」を選択

「CRI Atom Craft で使用中の Python ライブラリ」は自動で入力されます。


(2)「これから CRI Atom Craft で使用する Python ライブラリ」に、使用するライブラリを入力

Homebrew で Python3 を入手した場合の例(Ver.3.7.8 を使用する場合の例)

/usr/local/Cellar/python/3.7.8/Frameworks/Python.framework/Versions/3.7/Python

Anaconda を使用する場合の例

/Users/(user name)/anaconda3/lib/libpython3.7m.dylib

※ (user name) と記載されている箇所は、環境によって異なります。

「これから CRI Atom Craft で使用する Python ライブラリ」を入力すると、「ターミナルで実行」ボタンがアクティブになります。


(3)「ターミナルで実行」ボタンを押して、CRI Atom Craft のプラグイン情報を更新

ダイアログに表示しているコマンドがターミナルにて実行され、CRI Atom Craft のプラグインの情報が更新されます。

覚え書き
直接更新する場合
CRI Atom Craft からではなくターミナルから直接変更する場合は、下記コマンドを実行します。
  • Homebrew で Python3 を入手した場合のコマンド例(Ver.3.7.8 を使用する場合の例)
    sudo install_name_tool -change "/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.7/Python" "/usr/local/Cellar/python/3.7.8/Frameworks/Python.framework/Versions/3.7/Python" "/Applications/CRIWARE/CRI ADX2/Tools Ver.3.44/CriAtomCraft.app/Contents/PlugIns/libCriAcApiPython37.dylib"
  • Anacondaを使用する場合のコマンド例
    sudo install_name_tool -change "/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.7/Python" "/Users/(user name)/anaconda3/lib/libpython3.7m.dylib" "/Applications/CRIWARE/CRI ADX2/Tools Ver.3.44/CriAtomCraft.app/Contents/PlugIns/libCriAcApiPython37.dylib"
    ※ (user name) と記載されている箇所は、ユーザー名によって異なります。

ユーザースクリプト検索パスの追加

スクリプトを新規に作成する前に、スクリプトファイルの検索先フォルダーを設定します。
「スクリプト設定」ダイアログの「ユーザースクリプト」タブにて、「追加」ボタンからフォルダーを指定します。
ここで設定したフォルダー内にあるスクリプトファイルは、スクリプトリストやスクリプトメニューに表示され、CRI Atom Craft から実行できるようになります。


リモート実行のための環境設定

リモート実行のための環境設定を行います。
ローカル実行のみを行う場合、本設定は不要です。

リモート実行用プラグインパッケージの確認

リモート実行用プラグインパッケージは、CRI Atom Craft に同梱されています。

CriAtomCraft.exe ( Mac の場合、CriAtomCraft.app ) と同じ階層に robot フォルダーがあります。
この中の remote/Python フォルダーの中にある cri フォルダーが Python 版リモート実行用プラグインパッケージのルートフォルダーになります。
次の構造になっているか確認してください。

CriAtomCraft.exe (CriAtomCraft.app)
robotフォルダー
- remoteフォルダー
- Pythonフォルダー : Python版リモート実行用プラグインパッケージのルートフォルダー
- criフォルダー
- atomcraftフォルダー
- build.py : プラグインのスクリプトコード
- common.py : (同上)
- debug.py : (同上)
- project.py : (同上)
- preview.py : (同上)
- error.py : (同上)

Python版リモート実行用プラグインパッケージのルートフォルダーを環境変数 PYTHONPATH に追加する

コンソールからPython版リモート実行用プラグインパッケージのルートフォルダーを参照できるように、環境変数に PYTHONPATH を追加します。

Windowsの場合

Cドライブ直下に CRI Atom Craft ( CRI ADX SDK )を配置した場合、CriAtomCraft.exe は以下の場所に配置されています。

C:\cri\tools\ADX2\ver.3\CriAtomCraft.exe

この場合は、下記フォルダーを環境変数 PYTHONPATH に追加します。

C:\cri\tools\ADX2\ver.3\robot\remote\Python

Macの場合

Ver.3.44系の場合は、CriAtomCraft.app は以下の場所に配置されています。

/Applications/CRIWARE/CRI ADX2/Tools Ver.3.44/CriAtomCraft.app

この場合は、下記フォルダーを環境変数 PYTHONPATH に追加します。

/Applications/CRIWARE/CRI ADX2/Tools Ver.3.44/robot/remote/Python