セレクターとセレクターラベルは状況に応じて再生する音声を切り替えることに使用します。
セレクターはプロジェクトツリー下の全体設定内のセレクターフォルダーで管理します。セレクターには子要素としてラベルが作成できます。
例えば足音の鳴らしわけ用にセレクターとラベルを作成する場合、セレクター(床属性)、ラベル(土、草、コンクリート、木、砂利)といったように作成し管理します。
キュー再生時に再生するトラックを決定するためのセレクターラベルは、以下の順に設定の有無を調べ指定値として使用します。
(1) セレクターラベル指定を必要とするキューを再生したプレーヤーに設定したセレクターラベル設定値。(スイッチ、ポリフォニック、セレクターによるトラック遷移)
(2) セレクターラベル指定を必要とするキューをターゲットにして、セットセレクターラベルアクションを使用して設定したセレクターラベル設定値。(ポリフォニック、セレクターによるトラック遷移)
(3) セレクターの「グローバル参照セレクターラベル」設定値。(スイッチ、セレクターによるトラック遷移)
(4) キューの「デフォルト参照セレクターラベル」設定値。(スイッチ、ポリフォニック、セレクターによるトラック遷移)
キュー単位やプレーヤー単位でのセレクターラベル指定を行うことで、影響範囲を小さくした制御が行えます。
セレクターの「グローバル参照セレクターラベル」設定値はプログラムによる変更も行えます。
天候やゲームレベルのようにゲーム内でグローバルな環境切り替えが必要な場合、セレクターに対して適用するラベルを指定することで全体的な制御が行えます。
キューの設定でセレクターラベルを設定したい場合はキューの「デフォルト参照セレクターラベル」で指定します。
この設定はポリフォニックタイプのキューの時や、キューごとに固有の初期セレクターラベルを用意したい場合に使用します。
作成したセレクターはキューに対して設定し、子要素のラベルはトラックに対して設定します。
セレクターとラベルの設定が有効なのは以下のシーケンスタイプです。
これ以外のタイプに設定しても無視されます。
次項で説明するスイッチタイプの場合はセレクター、もしくはゲーム変数の設定が必須となります。(キューにセレクターを設定した場合、トラックへのラベル設定は必須となります。)
シーケンス再生時にプログラムで指定したセレクターラベルとトラックに設定されているセレクターラベルが一致した場合に、そのトラックの再生が行われます。
セレクターラベル情報が一致しないトラックは再生されませんので、状況に応じて発音する音声を切り替える場合に使用します。
トラックにセレクターラベルが設定されていると、トラック内のウェーブフォームリージョン再生時にプログラムによるセレクターラベル指定との比較処理が行われます。
スイッチタイプとポリフォニックタイプの違いは、スイッチタイプがトラック再生時にセレクターラベル判定が行われるのに対して、
ポリフォニックタイプではウェーブフォームリージョン再生時に判定がおこわわれることです。
トラック内のウェーブフォームリージョンが再生中でも、プログラムによるセレクターラベル指定との比較処理が行われます。
トラック遷移時のフェードの設定やビートに同期した遷移が可能で、音楽向きです。