CRI Sofdec  Last Updated: 2024-04-17 11:21 p
コンソール版エンコーダー Tips

各種コンソール版エンコーダーを扱う上での Tips をご紹介します。

コンソール版VP9エンコーダーによる2パスエンコ—ドについて

Sofdec VP9エンコーダーでは画質を維持したまま圧縮効率をより高めるために、2パスエンコードを採用しています。
2パスエンコードを行う際には、サブコマンド "-multi_pass" を指定してコンソール版VP9エンコーダーを2回呼び出す必要があります。
基本的に "-multi_pass" 以外のサブコマンドは変更しないようにお願いいたします。
具体的なサブコマンド例を以下に示します。

【1パス目】

> sofdec2encVP9 -in=sample.avi -out=sample.usm -multi_pass=1


1パス目では、入力素材を解析してエンコード時に必要なパラメーター情報をログファイル("入力ファイル名".multipass.log)として出力します。
出力したログファイルは2pass目のエンコードが終了した際に自動的に削除されます。

【2パス目】

> sofdec2encVP9 -in=sample.avi -out=sample.usm -multi_pass=2


2パス目では、1pass目で出力したログファイルを元にビデオエンコードを行います。
その他のサブコマンドとの組み合わせについては Sofdec2 Encoding Wizard から出力が可能な アルファプラスムービー ファイルをご参照下さい。

コンソール版VP9エンコーダーを使用したアルファムービーの作成方法

コンソール版VP9エンコーダーでは、色情報をVP9コーデック、アルファ情報をSofdec.Primeコーデックによりエンコードすることによりアルファムービーを作成しています。
このため、コンソール版VP9エンコーダーとコンソール版Sofdec.Primeエンコーダーを呼び出す必要があります。
具体的にはサブコマンドと合わせて以下の手順となります。

(1) 色情報のエンコード

> sofdec2encVP9 -in=sample.avi -otuput_video=sample.ivf -output_audio=sample.sfa


初めに入力素材の色情報をVP9コーデックでエンコードします。ビデオファイルとオーディオファイルは要素ストリームとして出力する必要があるため、 それぞれサブコマンド "output_video"、"output_audio" を指定して、出力ファイル名を入力する必要があります。
ここで、出力されるビデオファイルの拡張子に ".ivf"、オーディオファイルの拡張子に ".sfa" を指定してください。
指定する拡張子は各エンコーダーが扱うコーデックを示す拡張子となります。

(2) アルファ情報のエンコード

> sofdec2enc -alpha00=sample.avi -output=sample.sfv -videoonly


コンソール版Sofdec.Primeエンコーダーに "-videoonly" サブコマンドを指定して、入力素材のアルファ情報のみをエンコードします。
入力素材を指定するサブコマンドには "-alpha00" を指定してください。
出力ファイル名は拡張子に ".sfv" を指定してください。

(3) 中間ファイルのマルチプレクス

> sofdec2encVP9 -input_video=sample.ivf -input_alpha=sample.sfv -input_audio=sample.sfa -output=sample.usm


コンソール版VP9エンコーダーを利用して (1)、(2) で出力したビデオファイル、オーディオファイルから USM ファイルを出力します。
入力素材を指定するサブコマンドは、色情報のビデオファイルに対しては "input_video"、アルファ情報のビデオファイルに対しては "input_alpha"、 オーディオファイルに対しては "input_audio"を指定してください。
出力ファイルは サブコマンド "output" を利用して、拡張子に ".usm" を指定してください。

以上でコンソール版VP9エンコーダーを利用したアルファムービーの作成方法となります。
その他のサブコマンドとの組み合わせについては Sofdec2 Encoding Wizard から出力が可能な アルファプラスムービー ファイルをご参照下さい。