主な特長

マルチプラットフォーム＆ハイパフォーマンス
「Sofdec」は、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X|S、Nintendo Switch、Windows、iOS、Android で再生可能なマルチプラットフォーム対応のビデオコーデックです。

アセンブラによるチューニングやマルチコアによる負荷分散を行い、プラットフォームの性能を最大限に引き出します。

マルチコーデックサポート
「Sofdec」は、複数のビデオコーデックおよびオーディオコーデックに対応しています。
CPU負荷などのパフォーマンスや圧縮率の要件に応じた、最適なコーデックを選択することが可能です。
アプリケーションは特にコーデックの違いを意識せず、複数のコーデックを使い分けることができます。例えば、フル画面のムービー再生にはH.264コーデックを使用し、上に重ねて演出するアルファムービーにはSofdec.Primeコーデックを使用するといった使い分けができます。また両者を同時に併用することも可能です。
多彩なビデオコーデック対応
「Sofdec」は、ビデオのエンコードに、CRI独自のビデオコーデック(Sofdec.Prime)と一般的なコーデック（H.264/VP9/AV1)をサポートしています。
各コーデックそれぞれに特徴があり、状況に合わせた最適な使い分けが可能です。
- ビデオコーデック H.264
  H.264/MPEG-4 AVC コーデックの事です。最近のゲーム機、スマートフォンにはH.264コーデックを再生する機能が搭載されています。
  「Sofdec」は各機種搭載の機能を使用して、H.264コーデックをデコードします。そのため、高圧縮でかつハードウェア支援を使ったハイパフォーマンスな動画再生が可能です。
- ビデオコーデック VP9
  H.264と違い、ロイヤリティフリーな規格として公開されているコーデックです。
  H.264のようなハードウェア支援がないため再生負荷は高めになりますが、H.264よりも高い圧縮率を実現し、ムービーデータサイズをより小さく抑えることが可能です。
- ビデオコーデック AV1
  VP9と同じくロイヤリティフリーな規格として公開されているコーデックです。
  VP9より更に再生負荷は高めになりますが、VP9よりも高い圧縮率を実現し、ムービーデータサイズを大幅に削減することが可能です。
  ※AV1コーデックの再生は現在 Windows PC のみの対応となります。
- 独自ビデオコーデック Sofdec.Prime
  Sofdec.Primeでは、一般的エンコード手法とは異なり高周波成分を積極的に保持することで、ＣＧムービー特有のシャープな質感や空気感を忠実に再現することに成功しました。
  その他のビデオコーデックでは、ビットレートを上げてもある段階で画質が飽和してしまうため、それ以上の高画質化は困難でした。Sofdec.Primeでは、ビットレートを上げれば上げるほど高画質化を実現できます。モスキートノイズやマッハバンドノイズ等の心配も無用です。
高音質・高圧縮の独自音声コーデック
「Sofdec」は、音声の圧縮にCRI独自コーデックを使用します。
音声コーデックは低負荷のADXコーデックと、高圧縮のHCAコーデックから選択可能です。
これによりビデオだけでなく、音声も高音質で圧縮が可能です。
様々な特殊再生
「Sofdec」はループ再生、連結再生、シーク再生、アルファムービー、キューポイント情報の埋め込みなど、様々な特殊再生をサポートしています。
（H.264/VP9/AV1コーデックではプラットフォームによっていくつかの機能制限があります。詳細はコーデックの選択をご参照下さい）
ウィザード方式によるユーザーフレンドリなエンコードツール
「Sofdec」は、プロの職人レベルのエンコードを手軽に実現できるエンコードツールをご用意しています。
ウィザード方式を採用し、プラットフォームやファイルサイズ等を指定していくだけで、その条件に最適なパラメーターが自動的に設定されます。
エンコード作業特有の面倒な試行錯誤から解放され、最短時間で最高のアウトプットを手に入れることができます。

組み込みやすいシンプルなランタイムライブラリ
「Sofdec」のランタイムライブラリはファイルの読み込み／ムービーのデコード／サウンド出力を行いますが、ムービーの描画処理は行いません。
シンプルかつ分かりやすいＡＰＩを採用しており、フル画面ムービーやテクスチャムービーなどお客様の用途にあわせて自由に組み込みが可能です。
マルチリンガル対応 (字幕＆セリフの切り替え)
「Sofdec」は、字幕や音声が複数言語に対応したタイトルの開発に最適です。
5.1chや7.1.4chオーディオトラックに加えて、別のボイストラックを同時に再生することも可能です。
ムービーデータを複数用意する必要がなく、データ容量の削減に貢献します。

ムービー再生中のデータロードをサポート
ムービー再生中でも、お客様はADXを使ってデータロードを行うことが可能です。