デバイスビットレート上限値の警告やエラーについて
- CRIライブラリではプラットフォームによってはデバイスの読み込み速度を考慮し、ストリーミング再生可能なビットレート上限値を設けております。
ADX + Sofdecのストリーミング再生で使用する合計のビットレートが、ストリーミング再生可能なビットレート上限値を超える事をライブラリ内で検知した場合、下記のような警告やエラーが発生します。
W2014080102:Too high streaming bit-rate. (Limit total BPS is 73659120)
W2014080103:Start streaming BPS is 24353300. Total BPS before playback begins is 98392944.
E2010052705:too high bit-rate. (Decrease max_bps of CriAtomDbasConfig under 69962272.)
- criManaPlayer_Prepare 関数による再生準備中、再生待機中の状態のムービーも使用ビットレートとして加算、合計します。
- ストリーミング同時再生本数のオーバーヘッドを加味しており、本数に応じてストリーミング再生可能なビットレート上限値が下がります。
- 上記のようなデバイスビットレート上限値の警告やエラーが出てしまった場合、以下の対処法で解消できないかご確認ください。
対処法
同時再生するムービーのビットレートや本数の削減
- ストリーミング再生で使用する合計のビットレートがデバイスビットレート上限値内になるようにムービーの平均ビットレートを調整します。
- ムービーのエンコード時の平均ビットレートを下げる。(または、FPSや解像度を落とす)
- 対象のプラットフォームで扱えるビデオコーデックを変更して平均ビットレートを抑える。
例えば、Sofdec.Prime から H.264、VP9、AV1 いずれかの別コーデックへ変更できないかを検討する。
- ADX + Sofdecのストリーミング同時再生本数をなるべく減らして運用できないか検討する。
ビットレート上限値の無効化
- criMana_UseStreamerManager にてCRI_FALSEを引数に指定することでビットレート上限値を無効化することが可能です。
ムービーのストリーミング再生についてはストリーミング管理モジュールの対象ではなくなり、流量の調停や上限値チェックは行わなくなります。
同時再生するムービーのビットレートや本数の削減 のようなムービーの平均ビットレートや品質を落とすのが難しい場合、お試しください。
- 注意点としてはデバイスの読み込み性能を超えすぎるケースではムービーデータの読み込みが間に合わず、再生のカクツキ・音途切れなどの症状が発生する可能性があります。
本設定でビットレート上限値を無効化を明示的に使用した場合はアプリ実機で再生に問題ないかご検証ください。
補足
- CRIライブラリではプラットフォームに応じて読み込み速度が最低のデバイスをデフォルトとして考慮しております。
例えばプラットフォームによってはディスクメディア(DVD)やSDカードといったケースを想定してます。
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- 対処法 での解消が難しいなど問題が発生しましたら弊社テクニカルサポートにお問い合わせ下さい。