CRI Atom Craftについて

: 「CRI Atom Craft」は、プログラマに負担をかけることなく、デザイナの意図通りのサウンドを実現することのできるオーサリングツールです。

CRI Atom Craftの特長

DAWライクなインタフェースにより、直感的にサウンドオーサリングを行えます。
サウンド制作とプログラム開発を分離し、サウンドデザイナだけで制作作業を進めることができます。
マルチプラットフォームに対応したサウンドデータを出力できます。
また、プラットフォーム固有のコーデックを利用することもできます。
ターゲットプレビュー
CRI Atom Craftで制作したサウンドデータを実機上でプレビューすることができます。
インゲームプレビュー
ゲーム内から波形の差し替えやボリュームなどの再生パラメータをオーサリングすることができます。
インタラクティブなサウンド制作を支援する各種フィーチャーを備えます。
- シーケンス
  タイムライン上にサウンドを配置し、ボリュームやピッチを時間と共に変化させることができます。
- AISAC
  エンジン音や歓声などゲームの状況により変化するサウンドを作成できます。
- ダイナミックボイスアサイン
  ボイスリミットグループによる高度な発音制御を行います。
- カテゴリ
  複数のサウンドをまとめてコントロール。
- ブロック再生
  シーケンスをブロックに分割し様々な条件を設定することで、複雑な再生を行えるようにします。
バウンス機能
CRI Atom Craftで制作・再生したサウンドをそのままWAVファイルとして出力することができます。

CRI Atom Craftのデータフロー

: CRI Atom Craftを中心としたCRI ADX用データ作成の流れは次のようになります。

CRI Atom Craftの入出力ファイル

CRI Atom Craftの素材ファイル

CRI Atom Craftで取り扱う波形ファイルのことを「素材ファイル」と呼びます。
素材ファイルはツール内ではマテリアルとして管理されています。
以下の条件を満たす波形ファイルを素材ファイルとして利用することができます。


ファイル種類	WAVファイル（.wav）または AIFFファイル（.aif）
チャンネル数	最大6チャンネル
量子化ビット数	16ビット

CRI Atom Craftの出力ファイル

CRI Atom CraftでCRI ADX用データのビルドを行うと、次の3種類のファイルが出力されます。
これらのファイルをまとめて「キューシートバイナリ」と呼びます。


ACBファイル（*.acb）	キュー情報、再生パラメータ、メモリ再生用波形データをキューシート単位でパッキング
AWBファイル（*.awb）	ストリーム再生用波形データをキューシート単位でパッキング
ACFファイル（*.acf）	環境設定やACBファイルから参照されるキューシート共通の情報を格納する。 1プロジェクトで1つ

CRI Atom Craftの出力ファイル構成