CRIWARE Unity Plugin Manual  Last Updated: 2024-04-24
フェーダー
「フェーダー」は、プレーヤで再生する音声に対し、フェードインやフェードアウト、クロスフェードといったボリュームコントロールを自動的に行うモジュールです。
CriAtomExPlayer.AttachFader によってフェーダーモジュールがアタッチされた CriAtomExPlayer はクロスフェード専用のプレーヤーに変化します。
常に1音だけならしたい CriAtomExPlayer で自動的にフェード処理を行いたい場合に便利です。
ADX_A_49_Fader.png
注意
フェーダーを使用することでプレーヤー単位で再生・停止系の機能に制限が入ります。
したがって、例えば再生対象のキューに先着優先等の設定がしてある場合、意図せず同じプレーヤーにあるすべての音声が止まってしまう場合があります。
フェーダーをアタッチした場合の詳しい動作については CriAtomExPlayer.AttachFader のAPIリファレンスをご参照ください。
フェーダーの動作概要
フェーダーは AtomEx プレーヤ( CriWare.CriAtomExPlayer )に対するプラグインモジュールです。
フェーダーをアタッチした状態で AtomEx プレーヤに対して CriWare.CriAtomExPlayer.Start 関数を実行すると、フェーダーは当該プレーヤで再生中の音声に対して以下の制御を行います。

  1. 既にフェードアウト中の音声が存在する場合、その音声を即座に停止する。
  2. フェードイン中の音声(または再生中の音声)が存在する場合、 その音声をその時点の音量から CriAtomExPlayer.SetFadeOutTime 関数で指定された時間をかけてフェードアウトさせる。
  3. プレーヤにセットされている音声データをボリューム0で再生開始し、 CriAtomExPlayer.SetFadeInTime 関数で指定された時間をかけてフェードインさせる。
備考:
CriAtomExPlayer.Start 関数の代わりに CriAtomExPlayer.Prepare 関数を使用した場合、ポーズを解除する時点で上記の制御が行われます。
CriAtomExPlayer.Stop 関数を実行した場合、再生中の音声がフェードアウトする処理だけが行われます。
(上記1~2の処理が行われます。)
注意
フェーダーの動作仕様の都合上、フェードイン/アウトの処理対象となるのは、 過去2回の音声再生のみです。
それ以前に再生された音声は、 CriAtomExPlayer.Start 関数や CriAtomExPlayer.Stop 関数が実行された時点で即座に停止されます。
設定可能なパラメータについて
フェーダーに対しては、以下のパラメータが設定可能です。

フェーダーに設定可能なパラメータ
パラメータ 説明
フェードイン時間 ボリュームが上がり始めてから上がり終わるまでの時間を設定します。
フェードアウト時間 ボリュームが下がり始めてから下がり終わるまでの時間を設定します。
フェードイン開始オフセット クロスフェード時、フェードアウト開始からフェードイン開始までの時刻オフセットを設定します。
負の値を設定すると、フェードアウトより先にフェードインが開始します。
フェード後ディレイ時間 ボリュームが下がり終わってから再生を停止するまでの時間を設定します。
サウンドドライバやハードウェアの仕様上、ボリュームを設定してから実際に反映されるまでに遅延がある場合に設定します。
criatomex_fader_glaph.png