キューの発音制御とキュープライオリティ

キューリミット

キューのリミットフラグを有効にすることでキュー単位での発音数を指定することが出来ます。
キューシートのロード(ハンドル)を単位としてシステム全体で再生できるキューの数が、キューリミット数に固定されます。
(同一のキューシートを複数ロードした場合、ロード毎のリミットとなります。ロードを跨いでのリミットではありません。)
ロード内ではキュー単位で再生・停止などの処理が行われるため、キューに含まれるトラックやウェーブフォームが発音制御の対象となります。

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カテゴリキューリミット

例:BGMは同時に2音までしかならないようにする

アプリケーションで再生するBGMを最大で2音までにしたい場合、カテゴリを使用した発音制御が簡単です。
全体設定にBGMカテゴリを作成し、BGMキューに対してBGMカテゴリを割り当てます。
BGMカテゴリにある「キューリミット数」を2とすることで、そのカテゴリに登録されているキューを最大2音までしか鳴らないように制限できます。
この時再生されるキューは、カテゴリキュープライオリティレベルの高いキューが優先的に再生されます。
このカテゴリキュープライオリティレベルは所属するカテゴリ内での発音数制御時に参照されます。

基本はボイスリミットで行う

キュープライオリティが高くてもシーケンス内のウェーブフォームリージョンに設定してあるボイスプライオリティが低い音は消えてしまうことがあります。
これは、キュー的には発音数制限に到達していなくても、個々の波形を再生するためのボイスリソースが足りない場合にボイスの発音制御が発生するためです。

キューの中の途中で消えて欲しくないウェーブフォームリージョンに対してはボイス単位で行う「 ボイスの発音制御 」を制御するボイスプライオリティをあげる必要があります。