ボイスには発音制御の設定を行うことができます。
具体的には、「重要な音を、あまり重要でない他の音を消して優先的に鳴らす」というようなことが実現可能です。
ボイスリミットグループにはボイスのリミット数が設定されており、登録されているボイスはリミット数以上同時に再生されなくなります。
ボイスリミットが適用された場合は、ボイスプライオリティやボイスプライオリティタイプ(先着、後着)が再生に影響します。
CRI Atom Craftでのプレビュー再生では、各ボイスの種類毎にかなり多めのボイス用メモリの確保を行っています。
これはプレビュー時になるべく制限がかからないようにしているためですが、実際のゲームの場合は、メモリや処理負荷などを軽減するため、数が少なく設定される場合があります。
プログラムでは CRI ADX ランタイムライブラリの初期化時にボイス数の設定、最大再生レートの設定、ストリーム再生用のバッファサイズなど細かい設定をする事ができるようになっています。
データを作成する上で、ボイスプール数は特にボイス制限にも関係するため、あらかじめ何音消費するか想定すると良いでしょう。
ボイスドロップ(ボイス確保ができない場合)にはエラーが発生しないため、出音が変わってしまっても気が付かない場合があります。
その他の再生レート上限などの設定は、プログラムでエラーコールバックを設定している場合にワーニングで確認できます。
項目 | 説明 |
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ボイスプライオリティ | 発音制御時のボイスプライオリティを指定します。数字が大きいほど優先となります。 (0-255) |
ボイスプライオリティタイプ | 先着優先か後着優先かを指定します。ボイスプライオリティの値が同じ場合にこの設定が考慮されます。 |
ボイスリミットグループ | 所属するボイスリミットグループを設定します。 |
ボイスに対してボイスリミットグループを設定するためには、あらかじめ ボイスリミットグループ を作成する必要があります。
ボイスリミットの設定は ウェーブフォームリージョン のみに指定できます。