REACT(リアクト)とは、ゲームの状態に応じた音の変化(リアクション)を定義したオブジェクトです。
REACTは、「 ダッキング(ダッカー) 」と「 AISACモジュレーショントリガー(AISAC Mod Trigger) 」の2つのタイプがあります。
ダッカーは、あるキューの再生により、別のキューのパラメーターに変化をさせるときに使用します。
AISACモジュレーショントリガーは、変化対象に設定されているAISACがトリガ駆動のモジュレーションタイプのとき、トリガ対象の再生によってAISACのモジュレーションが発生します。
トリガー | 効果 |
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「VOICE」カテゴリのキューを鳴らす | 「SE」カテゴリの音を自動で小さくする。再生が終わったら元の音量に自動で戻す。 |
「Special」カテゴリのキューを鳴らす | 「BGM」カテゴリの音を自動で小さくする。再生が終わったら元の音量に自動で戻す。 |
REACTの用途を応用すると、複雑なダイナミックオーディオのコントロールを自動化できる可能性があります。
トリガー | 効果 |
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あるサウンドが再生された | 歓声が盛り上がる |
あるサウンドが再生された | 環境音(雨音)が強くなる |
あるサウンドが再生された | BGMが遅くなる |
こういったサウンド演出を行う場合、CRI Atom CraftではAISACを使います。
AISACはプログラマーからの操作を必要としますが、サウンドの状況だけで判断できる場合、REACTを使うことでサウンド再生のきっかけに応じた変化をデザインすることができます。
ダッキングでは、単純に音量を下げる効果だけですが、AISACではフィルターやピッチなど多くのパラメーターを変更する事ができます。
AISACコントロールを直接呼び出す事で、大きな変化をさせることができます。