CRI ADX
Last Updated: 2025-04-04 09:23 p
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再生音にノイズが混じる
[要因1] レベルオーバーにより波形がクリップされている
大量の音声をミックスし波形のレベルが1.0fを超えてしまうと、クリップ処理が行われるので音声が歪みノイズが発生します。
対策
発音数制御を行う
キューリミット、カテゴリリミットを使用して同時再生数を制限します。
コンプレッサ、リミッタを使う
DSPバス設定でマスターバスにコンプレッサーまたはリミッターを追加することで、大きな音を自動的に調整制御することができます。
再生音量を調節する
以下のAPIを使用して再生単位、カテゴリ単位でボリュームを調整することができます。
criAtomExPlayer_SetVolume
criAtomExCategory_SetVolumeById
criAtomExCategory_SetVolumeByName
[要因2] 音声処理負荷が高過ぎる
多数の音を同時に再生したり、高負荷なエフェクトを多用すると処理が追いつかなくなりノイズが発生することがあります。
対策
発音数制御を行う
キューリミット、カテゴリリミットを使用して同時再生数を制限します。
低負荷なコーデックを使用する
HCAコーデックを使用している場合、HCA-MXやADXを使用することでCPU負荷を抑えることができます。
[要因3] スレッド優先度の問題
オーディオスレッドをHavok等の物理エンジン等の高負荷スレッドと同じCPUコアで動作させると、 スレッド優先度の関係によってオーディオ処理が定期的に行われなくなり音途切れが発生することがあります。
対策
オーディオスレッドを高優先度で動作させる。
高負荷処理を行うスレッドとは別のコアでオーディオスレッドを動作させる
[要因4] ストリーミングバッファが小さすぎる
オンメモリ再生ではスムーズに再生され、ストリーミング再生で音が途切れ途切れに再生される場合、ストリーミングの読み込みが間に合っていない可能性があります。
対策
ストリーミングバッファにD-BASを使うプラットフォームの場合、D-BAS作成時に指定するmax_bpsの値を大きくすることで、ストリーミングバッファを大きくすることができます。
ストリーミングバッファを大きくして問題が解決するか確認してください。
[要因5] アプリケーション独自のファイル読み込みがADXのストリーミングを邪魔している
アプリケーションが巨大なファイルを一括で読み込んだり、高優先度のスレッドで大量のファイルを連続読み込みすると、その間はファイルI/OがロックされているためADXで音声データを読み込めません。
対策
ストリーミング再生しながらデータを読み込みたい場合は、データの読み込みにCRI File SystemのCriFsLoaderモジュールをご利用ください。
アプリケーション側でファイルを細かく読むように調整して問題を回避することも可能ですが、ファイル読み込み分割サイズの調整が難しく、効率よくデータを読めなくなるため、あまりお勧めできません。
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トラブルシューティング
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