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諸情報
ピッチが上がらない場合の対処法
症状
ピッチを高くする設定を行っているにもかかわらず、ピッチが上がらない
下記のような警告が発生する
LogCriWare: Warning: W2010110801:Specified frequency ratio exceeds the player
's capability. Increase max_sampling_rate of AtomPlayer or VoicePool up to 176400Hz. (AtomPlayer address is stored in the last parameter.)
対処法
初期設定のままではピッチを高くすることができない場合があります。
(波形データの種類とピッチの高さに依存します)
この症状が発生する場合は下記のように設定を変更してください。
メニューから "編集" > "プロジェクト設定" を開きます。
CriWareのページを開きます。
下記2項目の設定値を、より大きな値に変更してください。(設定値の目安は後述)
「Sampling Rate of Standard Memory Voice」
「Sampling Rate of Standard Streaming Voice」
設定を変更した後はUnreal Engineエディタを再起動してください。
設定値の目安は?
一般的には48000~192000です。
(波形データの種類とピッチの高さに依存します)
警告文の"up to 〇〇Hz."の〇〇以上の値を設定すればその警告は消え、ピッチが上がります。
設定値を大きくするデメリットは?
設定値が大きいほどメモリ使用量(ボイスプールハンドルのワークサイズ)が増えます。
メモリ使用量の増減量を確認するには
リンク先のマニュアル
の「CRI ADX2マニュアル (PC) > PC版固有の追加情報 > CPU負荷/使用メモリサイズ > ボイスプールハンドルのワークサイズ目安」をご参考にしてください。
例えば「HCA, 2ch, ボイス数8, オンメモリ」の条件でサンプリングレートを48000から192000に変更した場合、 メモリ使用量(ボイスプールハンドルのワークサイズ)は約218キロバイトから約513キロバイトに増加します。
設定項目の詳細について
「Sampling Rate of Standard Memory Voice」
メモリ再生のボイスにのみ影響します
「Sampling Rate of Standard Streaming Voice」
ストリーム再生及びゼロレイテンシーストリーム再生のボイスにのみ影響します
つまりピッチを上げたいボイスの種類がどちらか片方のみの場合は、片方の設定値を変更するだけで問題が解決します。
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