CRIWARE Unity Plugin Manual  Last Updated: 2024-12-05
[データ作成]編
CRI ADX用オーサリングツール「CRI Atom Craft」を使って、Unity用CRI ADXデータを作成します。
以下、順を追って、ツールの使い方を説明します。
[重要]Unity向けCRI ADXと、コンシューマーゲーム機向けCRI ADXとの違いは?
CRI ADXをお使いの方であれば、これまでと同じようにCRI Atom Craftでサウンドオーサリングを行うことができます。



(1) CRI Atom Craftプロジェクトの作成

(1-1) CRI Atom Craftの起動
[CriAtomCraft.exe]をダブルクリックしてツールを起動してください。


criatom_900_open_app.png


注意
ツールを起動するためには、「CRIWARE オーサライゼーションツール(CriAuthorizationTool)」によるライセンス認証が必要です。
はじめてツール起動時に表示される案内に従ってメールアドレスを登録し、ツールライセンス認証を行ってください。
ライセンス取得・認証についての詳細は CRIWARE オーサライゼーションツールマニュアルをご参照ください。
CRIWARE オーサライゼーションツールマニュアルのパスは以下の通りです。
  • //cri/tools/Authorization/manual/jpn/contents/index.html

(ツールは /cri/tools/ADX2/ver.3/ にあります。)
ライセンス認証を行ったにも関わらずツールが起動しないようでしたら、ツールの動作環境を確認してください。

(1-2) 新規プロジェクトの作成
[ファイル]メニューから[プロジェクトの新規作成]を選択します。

criatom_900_newproject_select.png
  • プロジェクトの名前を設定します。
    [新規プロジェクト]ダイアログで[プロジェクト名]を「TutorialProject」に変更します。

    criatom_900_newproject_dialog.png
  • プロジェクトの保存先を設定します。
    [プロジェクトルートパス]の設定はデフォルトではマイドキュメントに設定されています。
    パスの後半に「/Tutorial」を追記します。

    criatom_900_newproject_dialog_project_root_path.png
  • 素材ファイルの保存先を指定します。
    デフォルトではプロジェクトの直下にあるMaterialsになります。このまま変更せずに進めます。

    criatom_900_newproject_dialog_material_root_path.png
  • [新規プロジェクト]ボタンを押します。

    criatom_900_newproject_dialog_newproject_button.png
もし、新規にディレクトリを作成するダイアログが表示された場合は「はい」を選択してください。
これでプロジェクトが新規に作成されます。

  • ワークユニットを追加します。

    criatom_900_newproject_add_first_workunit.png
[ワークユニットの追加]ダイアログが表示されたらワークユニット名を入力して[追加]ボタンを押してくだい。
これで新規プロジェクトにワークユニットが追加されます。
デフォルト設定では、ワークユニット専用の個別マテリアルフォルダが作成されます。

(2) キューシートの作成

(2-1) キューシートの作成
プロジェクトを新規に作成すると、キューシート[CueSheet_0]があらかじめ用意されています。

criatom_900_tree_newAtomCueSheet.png
  • キューシートの名前の変更
    ツリー上で[CueSheet_0]を選択し、F2キーでキュー名を編集、[TutorialCueSheet]に変更します。

    criatom_900_tree_rename_tutorialCueSheet.png
(2-2) キューの追加
ツリー上の[TutorialCueSheet]へ素材ファイルをドロップします。
[C:/cri/tools/criatomex/tutorials/criatomcraft/TutorialProject/Materials]にあるチュートリアル用の素材ファイルを追加します。
※ドライブ名は異なる場合があります。

criatom_900_tree_add_waveform.png
(2-3) プレビュー
ツリー上のキューを選択してスペースキーで単発再生します。
[F5]キーで再生、[F6]キーで停止します。

criatom_900_tree_select_gun1_High.png

  • ループ波形のプレビュー
    ループ波形の場合、再生後[F6]キーで停止するまで鳴り続けます。

    criatom_900_tree_select_heli_Loop.png

  • リストでプレビュー
    ツリー上のキューシートを選択して、右側の[キューリスト]上でプレビューすることもできます。
    大量のキューを連続して再生してチェックする場合などに便利です。

    criatom_900_tree_select_TutorialCueSheet.png

(3) キューシートバイナリのビルド

(3-1) キューシートバイナリのビルド
ツリー上でキューシートを選択します。
右クリックメニューから[Atomキューシートバイナリのビルド...]を選択します。

criatom_900_buildatomcuesheetbinary.png

[Atomキューシートバイナリのビルド]ダイアログが現れます。
出力先については、とくに変更せずに、このままにしておきます。

atomcraft_build4unity.png

Unity用CRI ADXデータを作成するため、[Unity情報出力]チェックボックスをオンにしてください
また、[ACFバイナリ出力]チェックボックスをオンであることを確認してください。
[ビルド]ボタンをクリックすると、「キューシートバイナリ」「Unity情報ファイル」が作成されます。

[備考] Unityでの再生に必要なファイル
このチュートリアルの場合、プロジェクトフォルダ「Tutorial」下の「PC/Assets」フォルダにある、以下のファイルが必要となります。
(ストリーム再生が含まれないため、AWBファイルは出力されません。)
  • 「キューシートバイナリ」(「StreamingAssets」サブフォルダ)
    • TutorialProject.acf
    • TutorialCueSheet.acb
  • 「Unity情報ファイル」(「Plugins/CriWare/CriAtomProjInfo」サブフォルダ)
    • CriAtomProjInfo_Unity.cs (*)
(*) Unity情報ファイルはUnity Editor上でキュー一覧を表示するために必要な補助ファイルです。
  開発用途のみで、アプリケーション実行時には使用しません。

旧バージョンでは「Unity情報ファイル」(CRI Atom Windowでのキューリスト表示用データ)が必要でしたが、新バージョンでは「Unity情報ファイル」が無くても動作するようになりました。
旧バージョン用にキューシートバイナリをビルドするときに「Unity情報ファイル」(Assets/Plugin/CriWare/CriAtom/CriAtomProjInfo_Unity.cs)が作成されている場合がありますが削除して問題ありません。

(3-2) プロジェクトファイルを保存する
このプロジェクトを保存しておくことで作業を中断・再開することができます。
[ファイル]メニューから[プロジェクト(全てのファイル)の保存]を選択します。

criatom_900_menu_save_project_file.png


注意
CRI Atom Craft で作成したデータを商用利用するためには、プロジェクトに対しプロジェクトキーを設定する必要があります。
プロジェクトへのプロジェクトキーの設定方法は以下の通りです。
  • 「ファイル」メニューの「プロジェクトキー管理...」項目を選択する。
  • 表示された「プロジェクトキー管理」ダイアログにて、「プロジェクトキー登録」ボタンを選択する。
  • 表示された「プロジェクトキー登録」ダイアログにて、プロジェクトキーを入力し「登録」ボタンを選択する。 プロジェクトキーの設定が完了すると、プロジェクトファイルにプロジェクトキー情報が追加され自動保存を行います。

    プロジェクトキーの取得については、「CRI ADX Tools マニュアル」の「プロジェクトキーについて」ページをご参照ください。
  • //cri/tools/ADX2/ver.3/manual/jpn/contents/criatom_tools_license_project.html