CRIWARE Unity Plugin Manual
Last Updated: 2024-04-24
Android低遅延音声再生
注意
SonicSYNC
が有効な場合、本機能は利用できません
SonicSYNCでは本機能よりも大きな遅延削減を期待できるため、可能な限りSonicSYNCの利用をお勧めします。
Android環境では、低遅延音声再生用のボイスプール数の指定ができます。
低遅延音声再生ボイスプールから音声を再生することで、通常再生よりも少ない遅延で音声を再生可能です。
低遅延音声再生の利用方法
低遅延再生を行う場合は以下の手順で再生を行います。
1.
CRIWARE Library Initializer
コンポーネントにて低遅延再生標準ボイスプール数を指定
CRIWARE Library Initializer設定
注意
低遅延再生用の標準ボイスプールのStreaming Voices(ストリーム再生数)1つにつき、CriFsLoaderハンドルが1つ必要です。
Streaming Voicesの値を1つ増やす場合、
CRIWARE Library Initializer
における [File System Config]グループの
Nubmer of Loadersの値も1つ増やしてください。
2. CriAtomSourceコンポーネントの「Low Latency Playback」チェックをオンにして再生開始
CriAtomSourceプロパティ
スクリプト上でCriAtomSourceを操作する場合は、CriAtomSource.androidUseLowLatencyVoicePoolプロパティに true をセットしてください。
低遅延音声再生と標準再生の切り分け
「Low Latency Playback」のチェックを true にしないデフォルト状態のCriAtomSourceで音声を再生した場合は、 標準または低遅延再生用のボイスプールから空き状態に応じて自動的にボイスが割り当てられます。
低遅延再生を行わないことを明示的に設定したい場合は、以下のいずれかの対応を行ってください。
A. 音源毎に
CriAtomExPlayer::SetSoundRendererType
を「ASR」指定で呼び出す。
B. CRI Atom Craftツールにおいて、パラメータパレットを用いてサウンドレンダラータイプを設定する。
制限事項
低遅延音声再生ボイスプールから音声を再生する場合、以下のような
制限事項
があります。
本機能はSE再生など遅延を少しでも減らした音声のみ使用し、BGMやエフェクトを使用したい音は通常再生を行ってください。
注意
コーデックはADX/HCAのみ使用可能です。HCA-MXを使用した場合、効果が得られません。
エンベロープ機能は使用できません。データにエンベロープが設定されていた場合は無視されます。
低遅延再生標準ボイスプールの最大数は
メモリ再生・ストリーム再生あわせて6
まで。
Untiy標準オーディオが有効な場合は上限が
5
までとなります。
低遅延音声再生用ボイスプール数を超えて低遅延再生を行った場合は、標準のボイスプールで再生を試みます。
そのため音声再生時の遅延量の増加や、端末側で設定されているサウンドエフェクトの影響により音量等が変化する場合があります。
音声データのサンプリングレートは48000Hz以下です。(SDK Ver.2.90にて、22050/44100Hzの制限を緩和しました)
2Dパン、ボリューム調整のみ可能。ピッチ調整やリバーブなどのエフェクト機能などは使えません。
※ランタイム時のピッチ調整だけでなく、CRI Atom Craft側でキュー設定によるピッチ変更もできません。
Copyright (c) CRI Middleware Co., Ltd. 1.8.10