コンプレッサー
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基本機能

コンプレッサーは、音圧を制御します。

チャンネル数

  • 入力: 1~8ch
  • 出力: 入力chをそのまま出力
    すべての入力chがエフェクト対象となります。

特徴

  • 入力信号レベルがある閾値を超えた時の音量の変化をゆるやかにすることで、音量を一定に保つことができます。
  • 強くかけすぎると音がつぶれたようなエフェクトにもなります。
  • 「振幅解析器」を利用することで、別のバスの入力信号によって変化させる「サイドチェインコンプ」にもなります。

スプリットEQの効果

コンプレッサーにはスプリットEQも実装されています。
スプリットEQを使用した場合、EQを適用した波形に対して振幅の圧縮処理を行います。
例えば、ローパスを使用した場合は、ローパスで取り出した低域部分の信号に対して振幅の圧縮処理が適用されます。

具体的なスプリットEQの効果

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  1. 波形入力をEQを適用する部分(1)と、EQを適用しない部分(2)に分割
  2. EQ適用部分(1)のみに振幅の圧縮処理を適用(ここでRMS値を使用)
  3. EQ適用部分とEQを適用しない部分とを再度結合(1+2)し、波形出力

コンプレッサーの設定項目(プラグインGUI)

項目 説明 初期値 下限 上限
スレッショルドRMS (THRESHOLD) 平均音量(RMS)がこのレベルを超えると圧縮が行われます。 -12.50 dB -96.00 dB 0.00 dB
圧縮比 (RATIO) 入力音量がスレッショルドの値を超えた際に、音量をどれだけ圧縮するかを設定する値です。 1.50 1.00 10000.00 (∞)
アタックタイム (ATTACK) 効果が最大になるまでにかかる時間。 10.00 msec 0.00 msec 3000.00 msec
リリースタイム (RELEASE) 効果が消えるまでにかかる時間。 48.00 msec 0.00 msec 50000.00 msec
ゲイン (GAIN) 圧縮後の出力レベルになります。 4.00 dB -96.00 dB 48.00 dB
サラウンドリンク (SURROUND LINK) サラウンドチャンネル間の圧縮の影響度を調整します。100%に近いほどチャンネル間での音量差のばらつきが抑えられます。
1%以上の値を指定した場合、サラウンドの中から最小の音量を検出し、その音量を元に各サラウンドチャンネルに圧縮処理を適用します。
0%で各チャンネルに対して個別に圧縮処理を行います。
100% 0% 100%
スプリットEQ タイプ (Type) EQのタイプ。EQ無し(None), ローパス(LowPass), ハイパス(HighPass), バンドパス(BandPass), ノッチ(Notch)から選択します。 None
スプリットEQ 周波数 (Frequency) EQの周波数。 8000 Hz 24 Hz 24000 Hz
スプリットEQ Q値 (Q) EQのQ値。 0.60 0.1 10.0

コンプレッサーの設定項目(CRI Atom Craftインスペクター)

項目 説明 初期値 下限 上限
サイドチェイン入力バス 他のバスに設定した「振幅解析器」の信号レベルに応じてコンプレッサーが機能します。
「なし」の状態での場合は直前のエフェクト結果の入力信号レベルに応じます。
なし