出力ポート

出力ポート

出力ポートとは、トラック再生時の出力先をアプリケーションで管理しやすくするための機能です。
出力ポートを使用することで、以下のような演出を制御しやすくなります。

  • アプリケーション内で再生される特定のサウンドを、配信アプリといった別アプリケーションに含まないようにしたい場合
  • デフォルトの再生デバイス以外のデバイスで、特定のトラックを再生したい場合
  • コントローラーで音声ベースの振動をしたい場合
覚え書き
キューリンクを使用する場合、リンク先キュー内のトラックの設定が反映されます。キューリンクを呼び出すトラックの出力ポート設定は反映されません。
注意
出力ポート機能を用いた特殊な再生は、CRI Atom Craftによるサウンドデータの作成では完結しません。
CRI Atom Craftは、出力ポートの名前とトラックの再生方式の設定をヒントとして書き込むだけであり、サウンドデータをどの出力先に渡すかは、サウンドデータを扱うアプリケーション側で実装する必要があります。
また、振動を行えるかはプラットフォームに依存するため、アプリケーション側は各プラットフォームにおけるサウンドデータの振る舞いを把握する必要があります。
詳しくは ADX2 マニュアルの機能説明にある「出力ポート」項をご参照ください。

出力ポートを使用した演出例

以下のような演出を行う際に、出力先を管理しやすくなります。

  • 楽曲の特定タイミングに合わせて、特別に用意したデバイスからサウンドを再生したい。
  • 楽曲の特定タイミングに合わせてコントローラーを振動させたい。
  • 爆発音に合わせてコントローラーを振動させたい。

出力ポートの仕様

CRI Atom Craft上では、64個まで出力ポートを作成することができます。
1つのトラックに適用できる出力ポートは1つまでです。
複数のトラック間で同じ出力ポートを適用できます。
タイプが振動の出力ポートを設定したトラックは、タイムライン上では緑色で表示されます。

atomcraft_output_port.png

出力ポートの設定項目

項目 設定値 設定値
タイプ 音声/振動 トラック内のウェーブフォームリージョンを、音声または振動のどちらとして扱うかを設定できます。
モノラルミックスを有効にする True/False タイプが振動の場合のみこの値が参照されます。Trueを設定した場合、波形に含まれるマルチチャンネル情報およびパンの情報が無くなります。

出力ポートの設定手順

出力ポートをトラックに設定するまでの手順を説明します。

  1. 全体設定の出力ポートフォルダで出力ポートを作成する
    出力ポートは次の2つの方法で作成できます。
    • 出力ポートフォルダを右クリック->新規オブジェクト->出力ポートの作成
      atomcraft_output_port_create_menu.png
    • 出力ポートフォルダを選択->ツリー上部にある出力ポートのアイコンをクリック
      atomcraft_output_port_create_button.png
  2. トラックに出力ポートを設定する
    出力ポートの設定はトラックのインスペクターでのみ可能です。
    • トラックのインスペクターの「出力ポート」をクリックし、手順1. で作成した出力ポートを選択
      atomcraft_output_port_set_track.png

振動のプレビュー方法について

現在、CRI Atom Craft上では振動のプレビューは行えません。
CRI Atom Craft上で振動の出力ポートが設定されたトラックの波形を再生した場合、ログウィンドウに以下のメッセージが表示されます。

「振動」の出力ポートが指定されたトラックで波形を再生しました。このトラックの波形は音声出力されません。

覚え書き
プログラム側で実装されている場合、インゲームプレビューを利用することで振動のプレビューが可能です。
インゲームプレビューによるリアルタイムオーサリング

出力ポートの実装例

出力ポートの利用によって、1つのキューの中で出力先が異なるトラック設定ができます。

出力ポートの設定

出力ポート名 設定目的
MainAudio 音声をメイン出力先からスピーカー出力する出力ポート
(省略可:デフォルト状態で音声はメイン出力先から出力されます。ここでは説明用にメイン出力用の出力ポートを定義しています。)
ControllerAudio 音声をコントローラースピーカーから出力する出力ポート
ControllerVibration 音声をコントローラー用の振動素材として出力する出力ポート

トラックへの出力ポート設定

目的 トラックへの出力ポートの設定
トラック1の波形を音声波形としてスピーカーで再生。
トラック2の波形を音声波形としてコントローラーで再生。
出力ポート名「MainAudio」が設定されたトラック1と、
出力ポート名「ControllerAudio」が設定されたトラック2の両方を含むキューを再生
トラック1の波形を音声波形としてスピーカーで再生。
トラック2の波形を振動波形としてコントローラーで再生。(振動)
出力ポート名「MainAudio」が設定されたトラック1と、
出力ポート名「ControllerVibration」が設定されたトラック2の両方を含むキューを再生

※出力ポート設定が行われていないトラックはメイン音声出力先から出力されます。
 このため、特定の目的を持った出力先設定を必要としない場合は設定自体を省略することが可能です。(トラックのデフォルトはこの状態です。)