7.1.4ch

ここでは、7.1.4チャンネルの波形ファイルを使ったキューの作成とプレビューついて説明します。

  1. 7.1.4用の波形ファイルを扱うための事前準備
    1. チャンネル構成の設定
    2. ボイスプールの作成・設定
    3. 7.1.4用の出力ポート
  2. 7.1.4用の波形ファイルを登録
  3. 7.1.4用のマテリアルをキューに登録
  4. 7.1.4chのプレビュー

7.1.4用の波形ファイルを扱うための事前準備

チャンネル構成の設定

7.1.4chの再生を行うには、12chの波形ファイルを「7.1.4」のチャンネル構成として扱えるようにする必要があります。

プロジェクト設定から次のようにチャンネル構成(12ch)を 7.1.4ch に設定すると、12chの波形ファイルを7.1.4chのチャンネル構成として扱えるようになります。

項目 設定
7.1.4 チャンネル構成(12ch) を「7.1.4ch (L, R, C, LFE, Ls, Rs, Lb, Rb, Ltf, Rtf, Ltb, Rtb)」 に変更
criatom_tools_atomcraft_spatializer_7_1_4_channelconfig.png
覚え書き
波形ファイルのチャンネルが、「L, R, C, LFE, Lb, Rb, Ls, Rs, Ltf, Rtf, Ltb, Rtb」の並びの場合は、7.1.4ch (L, R, C, LFE, Lb, Rb, Ls, Rs, Ltf, Rtf, Ltb, Rtb)を設定します。

ボイスプールの作成・設定

チャンネル構成の設定 で、チャンネル構成(12ch)に「7.1.4ch」を設定すると、自動で7.1.4チャンネル用の ボイスプール を作成するためのダイアログが表示されます。
ボイスプールのパラメーターを設定して、OKをクリックすると、「_7_1_4」名のボイスプールが作成されます。

criatom_tools_atomcraft_spatializer_7_1_4_voice_pool.png
覚え書き
  • 初期のADXでは、9チャンネル以上を再生するための ボイスプール が用意されていません。
    7.1.4chの再生を行うには、12ch用のボイスプールを用意する必要があります。
  • 7.1.4chの再生は、HCAのみ対応しています。

7.1.4用の出力ポート

チャンネル構成の設定 で「7.1.4ch」チャンネル構成を有効にすると、自動で次の「7.1.4ch」専用の 出力ポート が作成されます。

7.1.4専用出力ポート名
_7_1_4

7.1.4 出力ポート用の設定項目

7.1.4 用の出力ポートには、次の項目があります。

項目 説明
専用のミキサーを使用する True / False 専用のミキサーで出力処理を行うかどうかを設定します。
初期の設定は、False になり、メインのミキサーへ出力します。
True を設定すると、7.1.4の専用ミキサーへ出力します。
criatom_tools_atomcraft_spatializer_7_1_4_outputport.png

7.1.4用の波形ファイルを登録

7.1.4用に使用する波形ファイル(WAV/AIFF)をマテリアルに登録します。
プロジェクトのチャンネル構成「チャンネル構成 12」に「7.1.4ch」が指定されていると、マテリアルのチャンネル構成が「7.1.4」の表示になります。

criatom_tools_atomcraft_spatializer_7_1_4_reg_material.png

7.1.4用のマテリアルをキューに登録

登録した 7.1.4chのマテリアルをキューシートまたは、キューにドラッグ&ドロップして、7.1.4chを再生するキューを作成します。
作成したキューに、7.1.4用のウェーブフォームリージョンが追加され、追加したトラックに7.1.4用の出力ポートが自動で設定されます。

criatom_tools_atomcraft_spatializer_7_1_4_create_cue.png
覚え書き
  • トラックへの7.1.4 用出力ポート自動登録
    7.1.4chのマテリアルをトラックに追加すると、自動で 7.1.4 用出力ポートを設定します。
    7.1.4用のリージョンを別トラックへ移動した場合は、出力ポートの自動登録を行わないため、手動で出力ポートの設定をする必要があります。
  • 7.1.4ch用以外のチャンネルの混在について
    7.1.4用の波形と、5.1ch や 7.1chなど他の波形を同一トラックに配置することはできません。
    1つのキューで、7.1.4ch用とその他チャンネルの波形を扱う場合は、それぞれトラックを分けて管理するようにしてください。

7.1.4chのプレビュー

7.1.4chのプレビューを行うには、 PCプレビューのスピーカー設定 で、チャンネル数を7.1.4 chに設定します。
チャンネル数を7.1.4chに変更すると、レベルメーターの表示が「7.1.4ch」に変わります。

criatom_tools_atomcraft_spatializer_7_1_4_speakersetting.png

7.1.4chのレベルメーター表示
7.1.4chのレベルメーター表示は、 7.1.4用の出力ポート の「専用のミキサーを使用する」の設定で次のように変わります。

専用のミキサーを使用するの設定 出力先のレベルメーター
無効(False) 7.1.4
有効(True) 7.1.4 (sub)
criatom_tools_atomcraft_spatializer_7_1_4_levelmeter.png

ヘッドフォン環境でのプレビュー
ヘッドフォン環境で、7.1.4ch のプレビューを行う場合は、ソフトウェアバイノーラライザー の設定を行います。