概要
- バイノーラル再生機能とは、既存のDSPバスエフェクトの ヘッドフォンバーチャルサラウンド を拡張したものです。
音声再生に頭部伝達関数(HRTF)を適用し、バーチャルサラウンドのバイノーラル音声として再生します。
ヘッドフォンバーチャルサラウンド機能自体については「 ヘッドフォン・イヤホン使用時の自然な3Dサウンド 」をご参照ください。
使用方法
1. エディタ側の設定
- 「Unrealエディタ > プロジェクト設定 > CriWare > Sound Renderer Type」を「Spatial」に設定します。
-
2. 3Dサウンドの再生
- ゲーム実行中、任意の 3Dサウンド を再生します。
3. バイノーラル再生の有効化・無効化
- ゲーム実行中、次の命令を実行することでバイノーラル再生の有効・無効を切り替えることができます。
ブループリント
- 「Enable Binauralizer」ノードを実行。
- 「Is Enabled」
- Trueにするとバイノーラル再生を有効化
- Falseにするとバイノーラル再生を無効化
-
C++
- "AtomAsrRack.h"をインクルードします。
UAtomAsrRack::EnableBinauralizer関数を実行します。
- 第一引数"bIsEnabled"
- trueにするとバイノーラル再生を有効化
- falseにするとバイノーラル再生を無効化
#include "AtomAsrRack.h"
void Hoge()
{
UAtomAsrRack::EnableBinauralizer(true);
}
現在の状態を確認
- ゲーム実行中、次の命令を実行することでバイノーラル再生が現在有効になっているかどうか判定できます。
ブループリント
- 「Is Enabled Binauralizer」ノードを実行します。
- Return Value
- True: 現在バイノーラル再生が有効
- False: 現在バイノーラル再生が無効
-
C++
- "AtomAsrRack.h"をインクルードします。
UAtomAsrRack::IsEnabledBinauralizer関数を実行します。
- 戻り値
- true: 現在バイノーラル再生が有効
- false: 現在バイノーラル再生が無効
#include "AtomAsrRack.h"
void Hoge()
{
if(UAtomAsrRack::IsEnabledBinauralizer()) {
}
else {
}
}