Configファイルの構成について
- Unreal EngineではEngineの初期化時に、エディタやランタイムなどで使用する初期化パラメータをConfigファイルから読み込みます。
Configファイルの仕組みについては次に示すUnreal Engineのドキュメントに記載されていますのでご確認ください。
-
- CRIWAREプラグインではUnreal Engineドキュメントのファイルの階層で上げられているConfigファイルのうち次のものを使用して初期化パラメータを保存しています。
- [ProjectDirectory]/Config/DefaultEngine.ini
- [ProjectDirectory]/Config/[Platform]/[Platform]Engine.ini
- CRIWAREで使用するConfigファイルの詳細については次の通りです。
DefaultEngine.ini
- DefaultEngine.iniには、全てのプラットフォームに適用される初期化パラメータを記述します。
DefaultEngine.iniは「[プロジェクト名]/Config/」フォルダに配置されています。
[プラットフォーム名]Engine.ini
- [プラットフォーム名]Engine.iniには、プラットフォームごとに個別に設定したいパラメータを記述できます。
[プラットフォーム名]Engine.iniファイルが存在しない場合、DefaultEngine.iniのパラメータが適用されます。
[プラットフォーム名]Engine.iniは「 /[プロジェクト名]/Config/プラットフォーム名 」フォルダに配置する必要があります。
- 補足:
- [プラットフォーム名]Engine.iniはプロジェクト設定画面から編集することができないため、作成した場合は「プラットフォーム個別の初期化パラメータの設定方法 」を参考にConfigファイルの更新を行ってください。
- 注意
- DefaultEngine.iniと[プラットフォーム名]Engine.iniの設定が重複している場合、[プラットフォーム名]Engine.iniの設定が優先されることに注意してください。
プラットフォーム個別に初期化パラメータを設定する方法
- プラットフォーム個別の初期化パラメータを設定するには次の手順に従って[Platform]Engine.iniを作成してください。
- プロジェクト設定画面のCRIWARE設定画面を開き初期化パラメータを編集する。
- 編集が終わったらプロジェクト設定画面右上に表示されている[エクスポート]ボタンを押して、エクスポート詳細設定画面を開く。
- [ProjectDir]/Config/に移動し、保存したいプラットフォーム名のフォルダを作成する。
- [ProjectDir]/Config/[Platform]/に移動し、ファイル名を[Platform]Engine.iniとして[保存]ボタンを押す。
- ≪例≫
PS4向けにパラメータを設定したい場合は[ProjectDir]/Config/PS4/PS4Engine.iniにパラメータを保存してください。
補足
- 上記操作を行った直後はCriWareの全ての初期化パラメータを[Platform]Engine.iniに転記した状態となります。
その後DefaultEngine.iniを変更したとしても当然[Platform]Engine.iniに自動的に反映されることは有りません。
- 「プラットフォーム別に異なる設定を行いたいのは一部の初期化パラメータのみであり、その他パラメータは全機種共通としたい」といったシチュエーションが大半と予想されます。
そこで、[Platform]Engine.iniにはプラットフォーム固有の初期化パラメータのみ記述することをおすすめします。
[Platform]Engine.iniに記述が存在しない初期化パラメータについてはDefaultEngine.iniの設定が採用されます。
- ≪例≫
PS4の場合はMaxVirtualVoicesを860に設定する。
それ以外の初期化パラメータについてはDefaultEngine.iniの設定を採用する。
PS4Engine.ini
[/Script/CriWareRuntime.CriWarePluginSettings]
MaxVirtualVoices=860