概要
- CRIWARE UE4 Plugn v1.29.00.01 より、UAtomBusSampler クラスが追加されました。
 ADX2 におけるバスを通る音声データを録音して、ユーザの任意のタイミングでリプレイすることができます。
 この機能を使用するには AtomAsrRack と DSPバス設定 についての知識が必要です。
 これらの基礎知識については サウンド出力の制御 を参照してください。 
使用方法
- ユーザは下記の手順で録音とリプレイが可能です。
 
1. UAtomBusSampler オブジェクトの作成
- 録音とリプレイ機能は UAtomBusSampler のオブジェクトを介して呼び出します。
 録音されたデータは UAtomBusSampler オブジェクトの保持するバッファに保存されます。
 UAtomBusSampler オブジェクトを破棄したり再度録音を開始すると、 このバッファは破棄または上書きされます。 
 
 
2. 録音区間の開始
- UAtomBusSampler オブジェクトの StartRecording 関数を呼び出すことで、録音区間を開始できます。
 このとき、録音の対象する Atom ASR Rack 番号とバス名、最大録音時間を指定できます。
 最大録音時間を、ここでは仮に N 秒とします。
 また、バスの入力と出力のどちらを録音するかをフラグ指定で選択可能です。
 
 
 
- 注意
 - 録音区間を開始できる UAtomBusSampler オブジェクトは同時に最大1つまでです。
 このオブジェクトが録音区間を終了するまで、他のオブジェクトは録音区間を開始できません。 
録音区間の開始イベントの検知
- UAtomBusSampler オブジェクトは録音区間の開始に発火するデリゲートを備えています。 
 
 
3. 録音区間の終了
- UAtomBusSampler オブジェクトの FinishRecording 関数を呼び出すことで、録音区間を終了できます。
 ここでは、終了の時点から直近で N 秒分の出力音声が UAtomBusSampler オブジェクト内部の録音バッファに保存されます。 
 
 
録音区間の終了イベントの検知
- UAtomBusSampler オブジェクトは録音区間の終了に発火するデリゲートを備えています。 
 
 
4. リプレイの開始
- UAtomBusSampler オブジェクトの PlayRecordedSound 関数を呼び出して、 録音した音声を再生開始することができます。 
 
 
5. リプレイの停止
- UAtomBusSampler オブジェクトの StopRecordedSound 関数を呼び出して、 録音した音声の再生を停止できます。