バスは再生音をミキシングするオブジェクトです。ミキサーを作成したときは、MasterOutバスのみが用意されています。
キューをリクエストすることで再生された信号は、バスでミキシングされて出力されます。
バスにエフェクトプラグインを設定することで、ミキシング結果に対してエフェクト効果を付加することができます。
ルーティングバスはバスの基本的な機能に加えて、他のバスにセンドする機能を持ちます。
出力バスはミキサーの最終段に位置するバスです。"MasterOut"が必ず1つ存在します。
出力バスはその他のバスにセンドすることが出来ません。
また、以下の機能を持ちます。
項目 | 説明 |
---|---|
エフェクト | バスへのエフェクトの追加・削除はGUI上で行います。一部のエフェクトはインスペクターで値を変更できます。 |
センド | バスのセンド先の追加・削除はGUI上で行います。 |
項目 | 値 | 説明 |
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ミキサーに表示する | する / しない | 詳細は UIリファレンス/ミキサー を参照してください。 |
ピン留め | する / しない | 「する」を指定するとミキサーのピン留め領域にバスを表示します。ピン留め領域については UIリファレンス/ミキサー を参照してください。 |
オーディオフォーマット | - モノラル・ステレオ - 3ch~7.1.4.4chのサラウンド - Ambisonics(1~7次) - Object-Based Audio(16ch, 32ch, 64ch, 128ch) | バスで処理されるオーディオフォーマットを指定します。 なお、ルーティングバスではObject-Based Audioを指定することは出来ません。 |
ボリューム | 0.0 ~ 1.0 (-192.0dB ~ 0.0dB) | バス自身のボリューム値です。 バスの入力に対してボリューム値を掛け合わせたものがバスの出力となります。 |
パン角度 | -180.0 ~ 180.0 | パンの角度です。 |
パンインテリア距離 | 0.0 ~ 1.0 | パンのインテリア距離です。 |
パンボリューム | 0.0 ~ 1.0 | パンのボリュームです。 |
出力バスが出力する先のデバイスを指定します。
※「対応機種のみ」の項目については、CRI ADXの機種固有マニュアルを参照して下さい。
出力先は、指定可能なオーディオフォーマットが制限されている場合があります。
対応については下図を参照して下さい。
モノラル | ステレオ | ステレオ以上 | OBA | Ambisonics | |
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メインスピーカー | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
メインパススルー | ❌️ | ✅ | ❌️ | ❌️ | ❌️ |
パッドスピーカー | ✅️ | ❌️ | ❌️ | ❌️ | ❌️ |
振動 | ️️ ❌️ | ✅ | ❌️ | ❌️ | ❌️ |
個人出力 | ✅️ | ✅️ | ✅️ | ❌️ | ❌️ |
個人出力パススルー | ❌️ | ✅ | ❌️ | ❌️ | ❌️ |
「有効」を設定すると、配信制限に対応しているプラットフォームにおいて、該当の出力バスの音声を配信制限設定で出力します。
配信制限に対応しているかどうかは、CRI ADXの機種固有マニュアルを参照して下さい。
ボリュームスライダの右側にはレベルメータが表示されています。チャンネルの順序は指定したオーディオフォーマットに依存します。
[M] または [S] をクリックするとミュートとソロを指定することが出来ます。
ミュートとソロは関連するバスにも波及します。
MasterOutは特別なバスです。DAWなどではマスターやメインアウトプットと呼ばれるものです。
MasterOutには以下の制限があります。
バスの最大個数は、1つのミキサーに対して出力バスとルーティングバスを合わせて64個です。
また、出力バスには次のような別途個数制限があります。
項目 | 制限内容 |
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オーディオフォーマット「Ambisonics」 | 次数に関わらず1つまで作成可能 |
オーディオフォーマット「Object-Based Audio」 | チャンネル数に関わらず1つまで作成可能 |
メインスピーカー・メインパススルー | 合計4つまで指定可能 |
個人出力・個人出力パススルー | 合計4つまで指定可能 |
パッドスピーカー | 合計4つまで指定可能 |
振動 | 合計4つまで指定可能 |