マテリアルの設定

マテリアルツリー上でマテリアルを選択するとインスペクターにマテリアルの設定がリスト表示されます。
この内いくつかのパラメーターはエンコード用のパラメーターを含んでいます。

一般

名前 説明
名前 波形ファイル名
コメント 任意のコメントを入力できます。
ツール上のパス ツール上のパスが表示されます。(編集不可)

マテリアル

名前 値の範囲 説明
素材絶対ファイルパス 波形ファイルの絶対パス(編集不可)
素材相対ファイルパス 波形ファイルのマテリアルルートフォルダーからの相対パス(編集不可)
チャンネル数 波形ファイルのチャンネル数(編集不可)
素材ファイルサイズ 波形ファイルのサイズ(編集不可)
サンプリングレート 波形ファイルのサンプリング周波数(編集不可)
サンプルビット数 波形ファイルの量子化ビット数(編集不可)
サンプル数 波形ファイルの総サンプル数(編集不可)
時間 波形ファイルの時間長(h:mm:ss.msec)(編集不可)
時間(秒) 波形ファイルの秒単位時間長(編集不可)
素材波形のループタイプ 波形ファイルのループタイプ。ループもしくはワンショット(編集不可)
素材ループ開始位置 波形ファイルのループ開始サンプル位置(編集不可)
素材ループ終了位置 波形ファイルのループ終了サンプル位置(編集不可)
ローカルファイルの更新時間 波形ファイルの最終更新時間(編集不可)

立体音響

名前 値の範囲 説明
HRTFタイプ PCN / TC4 / TC4A ソフトウェアバイノーラライザー(ミキサー Version 1) が Sound xR の時に使用するHRTFのタイプです。
マテリアルの出力デバイスカテゴリが 「Object-Based Audio」 のとき変更が可能です。
「デフォルト」が選択されている場合、フォルダーの設定が適用されます。上位フォルダーが全て「デフォルト」の場合は、 プロジェクト の設定が適用されます。
詳細については、「 立体音響 」を参照してください。

ビルド

名前 値の範囲 説明
出力デバイスカテゴリ デフォルト / 汎用 / チャンネルベース / Ambisonics / Object-Based Audio マテリアルをどのデバイス向けに出力するかの設定を行います。
汎用以外の値に設定すると、このマテリアルを使用してトラックを作成した際に自動的に適切なオブジェクトが作成されます。
この設定値はACBには影響しません。
チャンネル構成 ツール上でこのマテリアルを扱う際のチャンネル構成を表示します。
チャンネル構成を変更する場合、プロジェクトのチャンネル構成 を変更して下さい。

エンコード

エンコードパラメーターの詳細は エンコードパラメーターの設定 を参照してください。

名前 値の範囲 説明
ストリーミングタイプ デフォルト / メモリ / ストリーム / ゼロレイテンシーストリーム 波形データの配置先、およびアプリ上で再生する際の方法を指定します。
「デフォルト」が選択されている場合、フォルダーの設定が適用されます。上位フォルダーが全て「デフォルト」の場合は、ターゲットコンフィグの設定が適用されます。
「ゼロレイテンシーストリーム」は波形の先頭部分をオンメモリとして持たせることで、波形先頭からの再生開始遅延をメモリ再生と同等にしたストリーミング再生です。
メモリに持たせる量は「プリフェッチ時間」パラメーターで調節してください。
また途中再生となるシーク再生時はストリーム再生と同等の再生遅延が発生します。
ゼロレイテンシーストリーム指定でも次のいずれかの場合は「メモリ」として扱われます。
- 波形長がプリフェッチ時間より短い
- 波形長が0.5秒以下
参照
ターゲットコンフィグ設定項目
ストリーミングタイプ
エンコーディングタイプ デフォルト / ADX / HCA / HCA-MX / Wave(16ビット PCM) / Wave(24ビット PCM) / Wave(32ビット Float) / 機種固有1~8 波形ファイルをデータに埋める際のエンコード形式を指定します。
「デフォルト」が選択されている場合、フォルダーの設定が適用されます。上位フォルダーが全て「デフォルト」の場合はターゲットコンフィグの設定が適用されます。
()内は最終的に使用するエンコード形式を示します。
参照
ターゲットコンフィグ設定項目
エンコード品質 デフォルト / 最低品質 / 低品質 / 中品質 / 高品質 / 最高品質 エンコードの品質設定。
エンコード形式がHCA、HCA-MX、および一部の 機種固有コーデック の場合のみ有効。
「デフォルト」が設定されている場合、フォルダーの設定が適用されます。上位フォルダーが全て「デフォルト」の場合は、ターゲットコンフィグの設定が適用されます。
()内は最終的に使用するエンコード品質を示します。
参照
ターゲットコンフィグ設定項目
プリフェッチ時間(msec)1~ (msec) マテリアルのストリームタイプがゼロレイテンシーストリームの場合のプリフェッチ時間を指定します。単位はミリ秒です。
適用するプリフェッチ時間より波形長が短い場合はメモリ再生として扱います。
このときストリーミングタイプは自動で「メモリ」になります。
参照
ターゲットコンフィグ設定項目ストリーミングタイプ
HCA Cutoff周波数 400Hz~96000Hz エンコード形式がHCAの場合にエンコード時に使用するローパスフィルターのカットオフ周波数を指定します。
チェックを入れると有効になります。適用下限(400Hz)、上限(波形ファイルのナイキスト周波数)の範囲外の値が指定された場合は、指定は無効となり、波形ファイルのナイキスト周波数が適用されます。
リサンプリングレート エンコード前処理で適用するリサンプリングの適用周波数を指定します。
サンプリングレートと同一の場合はリサンプリング処理を行いません。
参照
サンプリングレート
エンコード入力チャンネル デフォルト / 全てのチャンネル / 1チャンネル(L) エンコード実行時の波形ファイルの入力チャンネルを指定します。
「エンコード入力チャンネル→ダウンミックス→機種依存のチャンネル制限」の順でエンコード時のチャンネル処理を行います。
()内は最終的に適用するエンコード入力チャンネルを示します。
ループ解釈 デフォルト / 全てのマーカー / ループマーカーのみ / 全てのマーカーを無視 波形ファイルに含まれているループ情報の解釈方法を設定します。
「デフォルト」が設定されている場合、フォルダーの設定が適用さます。上位フォルダーが全て「デフォルト」の場合は、 プロジェクト の設定が適用されます。
()内は最終的に使用するループ解釈を示します。
ループ情報の上書き する / しない エンコード時にループ設定を上書き適用するかどうかのフラグ。「する」でインスペクターのループ設定値を上書きします。
ループタイプ ワンショット / ループ エンコード時に上書き適用するループタイプ
ループ開始位置 エンコード時に上書き適用するループ開始サンプル位置
ループ終了位置 エンコード時に上書き適用するループ終了サンプル位置
ループ区間の長さ ループ開始位置とループ終了位置の間にあるサンプル数(編集不可)
エンコード時音量 0.0~5.0 エンコード時に適用するボリューム設定
ループ終了位置以降の波形 含める / 含めない ループ終了位置以降の波形を含めてエンコードするかどうか
ウェーブフォームリージョンの「ループ波形を無効化」設定と組み合わせると、ループ以降を含めたワンショット再生にすることができます。
エンコード結果ファイルパス 最後にエンコードした出力ファイルの絶対パス(編集不可)
エンコード結果ファイルサイズ 最後にエンコードした出力ファイルのサイズ(編集不可)