ここでは、ソフトウェアバイノーラライザーの設定とプレビュー時の適用方法について説明します。
ヘッドホン出力向けにソフトウェアバイノーラライザーを使用する場合、プロジェクトの設定で使用するバイノーラライザーを選択する必要があります。
プロジェクト設定の、「立体音響」→「ソフトウェアバイノーラライザータイプ」から、使用するバイノーラライザーを選択します。
バイノーラライザータイプ | 説明 |
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CRI Binauralizer | ヘッドフォンバーチャルサラウンドエフェクトを使用したバイノーラライザー |
Sound xR | ヤマハ株式会社のソフトウェアバイノーラライザー |
ソフトウェアバイノーラライザーを「Sound xR」にすると、HRTF を追加で設定できます。
HRTF は3タイプから選択可能です。
HRTFタイプ | 説明 |
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PCN | Sound xR の標準的な HRTF です。定位感を重視したいケースにおすすめです。 |
TC4 | 正面方向の音色変化を低減した HRTF です。ただし、正面方向の定位感が弱くなっています。HRTF 適用時の音色変化を小さくしたいケースにおすすめです。 |
TC4A | TC4 と同様な HRTF です。TC4 ほど音色変化は低減されませんが、TC4 よりも正面方向の上下左右の定位感を出したいケースにおすすめです。 |
CRI Atom Craft Ver.3.55.00 から、「PCN」 以外の HRTF は、外部ファイルとして管理されるようになりました。
外部ファイルの HRTF 情報は ACF として書き出されます。
「表示メニュー」から「 HRTF マネージャー 」を表示し、ACF に書き出す HRTF の「ビルド」項目にチェックをします。
これで、チャンネルベース出力をヘッドホン向け出力する際のバイノーラライザーの設定は終了です。
プロジェクトに設定したバイノーラライザーを有効にしてヘッドホン向け出力でプレビューするためには、PCプレビューのスピーカー設定 で「バイノーラルで再生する」を有効にします。