ソフトウェアバイノーラライザー(ミキサー Version 1)

ここでは、ソフトウェアバイノーラライザーの設定とプレビュー時の適用方法について説明します。

  1. ソフトウェアバイノーラライザータイプの設定
  2. HRTFの設定(Sound xR)
  3. プレビュー設定

ソフトウェアバイノーラライザータイプの設定

ヘッドホン出力向けにソフトウェアバイノーラライザーを使用する場合、プロジェクトの設定で使用するバイノーラライザーを選択する必要があります。

プロジェクト設定の、「立体音響」→「ソフトウェアバイノーラライザータイプ」から、使用するバイノーラライザーを選択します。

criatom_tools_atomcraft_spatializer_software_binauralizer_project_setting.png
バイノーラライザータイプ 説明
CRI Binauralizer ヘッドフォンバーチャルサラウンドエフェクトを使用したバイノーラライザー
Sound xR ヤマハ株式会社のソフトウェアバイノーラライザー

HRTFの設定(Sound xR)

ソフトウェアバイノーラライザーを「Sound xR」にすると、HRTF を追加で設定できます。

HRTFタイプの設定

HRTF は3タイプから選択可能です。

HRTFタイプ 説明
PCN Sound xR の標準的な HRTF です。定位感を重視したいケースにおすすめです。
TC4 正面方向の音色変化を低減した HRTF です。ただし、正面方向の定位感が弱くなっています。HRTF 適用時の音色変化を小さくしたいケースにおすすめです。
TC4A TC4 と同様な HRTF です。TC4 ほど音色変化は低減されませんが、TC4 よりも正面方向の上下左右の定位感を出したいケースにおすすめです。
criatom_tools_atomcraft_spatializer_software_binauralizer_project_setting_hrtf.png
覚え書き

HRTFファイルのビルド設定

CRI Atom Craft Ver.3.55.00 から、「PCN」 以外の HRTF は、外部ファイルとして管理されるようになりました。
外部ファイルの HRTF 情報は ACF として書き出されます。
「表示メニュー」から「 HRTF マネージャー 」を表示し、ACF に書き出す HRTF の「ビルド」項目にチェックをします。

criatom_tools_atomcraft_spatializer_software_binauralizer_soundxr_hrtf_manager.png

これで、チャンネルベース出力をヘッドホン向け出力する際のバイノーラライザーの設定は終了です。

プレビュー設定

プロジェクトに設定したバイノーラライザーを有効にしてヘッドホン向け出力でプレビューするためには、PCプレビューのスピーカー設定 で「バイノーラルで再生する」を有効にします。

criatom_tools_atomcraft_spatializer_software_binauralizer_preview_setting.png
  1. ツールバーよりプレビュースピーカー設定ダイアログを開きます
  2. プレビュースピーカー設定ダイアログにて、「バイノーラルで再生する」にチェックを入れて有効にします。
覚え書き
「バイノーラルで再生する」にチェックを入れてバイノーラルプレビュー行ったとき、レベルメーターはバイノーラル化する前のチャンネルベースの状態を示します。
バイノーラル化後のレベルメーター表示については今後の対応項目となります。