CRI Atom Craft Ver.3.55から ミキサー の仕様が変わりました。
CRI ADXでは仕様変更前をVersion 1, 変更後をVersion 2として扱います。
1つのミキサーに複数の出力バスを作成して管理する方式です。Ver.3.55以降で作成したプロジェクトはこの方式で動作します。
1つのミキサーの中に従来のMasterOut相当のバス( 出力バス )を複数個持たせることが出来ます。
プロジェクト内で複数のミキサーを作成して管理する方式です。Ver.3.54以前のプロジェクトはこの方式で動作します。
トラックからどのミキサーに対して出力するかは、出力ポート を使用して指定します。
Ver.3.54以前のツールで作成されたVersion 1のプロジェクトをVer.3.55以降のツールで開いた場合、運用方式はVersion 1として扱われます。
運用方式は プロジェクト の「ミキサーの運用方式」で変更可能です。
Version 1のプロジェクトをVersion 2に変更した場合、以下のオブジェクトが非表示化、もしくは変換されます。
オブジェクト | 処理条件 | 処理後 |
---|---|---|
出力ポート | 無条件で変換 | 対応する出力バスが作成されます。また、出力ポートに関する表示は全て非表示となります。 |
トラック | 出力ポートが設定されている | 出力ポートの変換で作成された、対応する出力バスに自動でセンドが設定されます。 |
マテリアル | 出力ポートが設定されている | 出力ポートの設定を参照して、適切な出力デバイスカテゴリが設定されます。 |
Version 1は、各種出力に応じた出力ポートに紐づくミキサーを用意する必要があります。
そのため、出力ポートがどのミキサーと紐づくのかを、サウンドデザイナとプログラマがお互いに共有する必要があります。
(一部は ACF 登録時に自動で行われる) また、それらを使用した出力が異なるミキサーとなるために、バスのルーティングに注意が必要であったり、サイドチェインなどが適用できない問題があります。
これらの問題を解消するため、新方式としてVersion 2を実装しました。
Version 2では1つのミキサーで複数の出力を制御することが出来ます。
どの出力に送るかはハスセンドに集約され、より直観的な設定が行えるようになっています。