立体音響

CRI Atom Craft では次のような立体音響データの作成や再生が行えます。

  • 5.1.2 ch や 7.1.4 ch といった水平面のサラウンドスピーカー出力に加え、上部スピーカー出力を想定したチャンネルベースデータ作成
  • Ambisonics データを使用した空間表現
  • ソフトウェアバイノーラライザーによる上記チャンネルベース出力のバイノーラル変換(ヘッドホン環境向け)
  • BGM などのバイノーラル対象としたくない素材に対するパススルー再生設定
  • プラットフォームや OS の支援を使用したオブジェクトベースオーディオ再生
  • ソフトウェアバイノーラライザーによるオブジェクトベースオーディオ再生(ヘッドホン環境向け)

ソフトウェアバイノーラライザー

ソフトウェアバイノーラライザーはソフトウェアでバイノーラル処理を行うモジュールのことです。
ゲームコンソール機や OS によってはハードウェアや OS の機能によってバイノーラル処理を行うことができますが、機種ごとに異なるバイノーラル処理が行われるため、機種間での出力は一致しません。
一方、ADX のソフトウェアバイノライザーを用いれば、機種共通のバイノーラル化が行えます。
ADX によるソフトウェアバイノーラル処理を使用する場合、CRI Atom Craft にて使用するバイノーラライザーを選択してください。
使用できるバイノーラライザーには以下の2種類があります。

バイノーラライザータイプ 説明
CRI Binauralizer ヘッドフォンバーチャルサラウンドエフェクトを使用したバイノーラライザー
Sound xR ヤマハのソフトウェアバイノーラライザー
HRTF は3タイプから選択可能
PCN:Sound xR の標準的な HRTF です。定位感を重視したいケースにおすすめです。
TC4:正面方向の音色変化を低減した HRTF です。ただし、正面方向の定位感が弱くなっています。HRTF 適用時の音色変化を小さくしたいケースにおすすめです。
TC4A:TC4 と同様な HRTF です。TC4 ほど音色変化は低減されませんが、TC4 よりも正面方向の上下左右の定位感を出したいケースにおすすめです。
覚え書き
バイノーラライザーとして Sound xR を使用する場合、CRI Atom Craft によるプロジェクトへの設定が必須となっております。
お試しで使用する場合も、必ずプロジェクトの設定変更を行ってください。
「Sound xR」を使用した場合、利用数の集計ため、 使用統計情報の送信について 送信設定に関わらず使用統計情報の送信が行われます。

タイプ別立体音響データ作成やプレビュー方法