バスセンドはウェーブフォームの出力をミキサーの各バスに出力する設定です。
バスはミキサーごとに最大で64個登録することができ、ウェーブフォームはその内最大8つのバスにバスセンドを通して音を出力することができます。
バスセンドの出力先バスは、以下の方法で指定することができます。
なお、音量調整については、「カテゴリ 」「エフェクト/バスの用途を決める 」も参照ください。
プロジェクトを新規作成し、キューを作成するとバスセンド設定は、ミキサーのマスターバスの「MasterOut」バスが設定された「新規ワークユニット適用バスマップ」が適応された状態となっています。
バスセンドの設定は、キュー、トラック、リージョンの各レイヤーにありますが、デフォルトではキューレイヤーの設定のみが有効になっています。
トラックやリージョンのデフォルトはチェックボックスにチェックが入っていない無効な状態となります。
ミキサーのバスにエフェクトを設定し、そのバスへのセンドをキューに設定すると、キュー内で再生した音声が設定したバスにセンドされエフェクトの効果を反映することが出来ます。
ミキサー、バスの詳細については「 ミキサー 」を参照してください。
キューへのバスセンド設定は、インスペクターやリストのセンド項目にて行います。
センド先のバスは、1つのキューに対し最大で8個設定でき、バス毎にセンド量も合わせて設定します。
ここでは、センド先のバスの指定とバスセンド量の設定について説明します。
あらかじめ、出力先のバスを設定したバスマップを用意しておきます。バスマップの作成については「 バスマップ 」を参照してください。
ここでは、リバーブエフェクトを設定した "Reverb" バスが設定されているバスマップを使用します。
バスマップの設定は、バスセンド画面右上のバスマップのプルダウンメニューから行います。
バスマップのプルダウンメニューをクリックし、「BusMap_Reverb」を選択します。
選択をすると、バスマップに設定されているバス名が出力先バス名に表示され、チェックボックスとセンドレベル項目が編集可能になります。
キューごとに出力先バスを設定するには、「カスタムバスマップの作成」をクリックします。
クリックすると、ミキサーに登録されているバス一覧が表示されるので、出力先に指定するバス名を選択します。
選択すると、バスマップ欄が「カスタム」に変わり、センド先バス名欄にバス名が表示されます。
バスセンド量は以下の方法で設定します。
項目 | 説明 |
---|---|
センド設定の有効・無効を設定します。 有効にするとバスセンド値が有効になります。 無効にすると設定はスルーされます。 | |
バスに対するセンド値を、スライダーで設定します。 直値編集を行いたい場合はインスペクターリストにて設定ください。 |
バスセンドのスイッチを有効にした場合のみ計算されます。
バスセンド設定はキュー、トラック、ウェーブフォームリージョン、キューリンク、サブシーケンス、AISACに指定でき、最終的なセンド値はそれらをかけ算した結果となります。
AISACやプログラムからバスセンドを指定する場合は有効・無効のスイッチはなく、センド値が指定されると常に有効になります。
センド有効数の合計が8個を超えた場合は実行時にエラーになります。
プログラムからはプレーヤーを経由してコントロールするため、一つのプレーヤーで様々な組み合わせのキューを再生すると意図せずオーバーする可能性があります。
この場合は、プレーヤーを分けるなどの対応が必要になります。
バスセンド設定をプログラムで指定して行う場合、データでの設定は無い方がよいです。
データ内に設定値が含まれていると、プログラム指定値との掛け合わせとなるため、想定とことなる結果となる可能性があります。
(データで初期値 0.0 を有効設定してしまうと、プログラムで何を設定しても掛け合わせた結果 0.0 になってしまいます。)
データ側で設定する必要のないセンドについては、無効状態として何も設定しないようにしてください。