キューによるサウンド再生
- サウンドデザイナは、オーサリングツールによって高度なサウンドをデザインできます。
デザインされたサウンドは、「キュー 」としてプログラマに渡され、プレーヤーハンドルによって再生されます。
サウンドを抽象化したキューは、以下の3通りに自動的に仕分けされ、パラメーター領域サイズが小さくなるように最適化されています。
- 単一の波形データを単純に再生する場合
- 指定した再生パラメーターで複数の波形データを再生する場合
- シーケンサによって時間軸に沿って波形データを再生する場合
- プログラマは、この3通りを意識することなく、キューという抽象化された識別子を指定するだけで再生できます。
マルチトラックサポート
- トラックオートメーション
キューは複数のトラックを持つことができ、各トラックは時間軸を持ちます。
トラックごとにボリュームを設定することや、時間軸に沿って変化する再生パラメーターの オートメーションを設定することができます。
- 複数トラックからのランダム選択
また、複数のトラックからランダムに選択し、再生させることもできます。
例えば、同じ意味の複数のセリフ(「ありがとう」「ありがとうございます」「サンキュー」など)を別々のトラックに登録しておき、プログラマがそのキューを再生すると、再生するたびに異なるセリフを再生させることができます。
設定によっては、ランダムだけど同じセリフは繰り返さないとか2度と同じセリフをしゃべらせないといった演出も可能です。
- キューリンク
トラックには、さらに子供のトラックを持たせることで、入れ子構造も実現できます。
キューリンクによって、別のキューを再生することもできます。
- シーケンス
シーケンサ は、ループやイベントをサポートしています。指定した回数ループした後に次に進むことや入れ子構造のループも実現できます。また、コールバックイベント設定しておくことで、プログラマにその時刻に達したことを伝えることができます。
- AISAC
キューやトラックには、AISAC を設定することができます。
複数のトラックに同一のAISACを設定することにより、同じコントロール値で複数のトラックを同時に制御できます。
例えば、エンジン音のように複数の音をクロスフェードさせてリアルなエンジン音を作りたいときに有効です。他にも複数の歓声を盛り上がりに応じてクロスフェードすることや、嵐の音を状況に応じてクロスフェースすることでインタラクティブに変化していくサウンドを実現できます。
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