CRIWARE for C#
Blazor編01. プラグインの導入
CRIWARE for C# は、dotnet/Unityで利用可能なCRIWAREプラグインです。
本チュートリアルでは、dotnetで利用する例としてBlazor WebAssemblyプロジェクトへの導入を説明します。
用意するもの
- Visual Studio 2022
- Blazor WebAssemblyプロジェクト
Blazorは、C#と.NETを利用してアプリを構築できるWeb UIフレームワークです。
その中でも、サーバーサイドで動作するBlazor Web App
と、ブラウザ内で動作するBlazor WebAssembly
が存在します。
CRIWARE for C#が対応しているのはBlazor WebAssemblyプロジェクトです。
本チュートリアルでは「Blazor WebAssembly Standalone App」テンプレートで作成した新規プロジェクトをベースに解説します。
CRIWARE for C# のエディション
LE版
無償で利用可能なライトエディションです。
ADX LEを使用したコンテンツを配信するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
詳細は下記のページをご覧ください。
Pro版
ADX LEの利用条件に当てはまらない場合やより多くの機能を利用したい場合は、Pro版をお申し込みください。
試用申し込みフォーム:http://www.cri-mw.co.jp/contact/game.html
CRIWARE for C# の導入
Visual StudioでNuGet パッケージ マネージャーを利用してパッケージを導入します。
- [プロジェクト]->[NuGet パッケージの管理]
LE版の場合
CriWare.CriAtomLE
をインストールしてください。
'cri adx'と検索してみましょう。

Pro版の場合
NuGet パッケージ マネージャーのオプションを開き、SDKパッケージ内のpackages/nuget
ディレクトリをパッケージソースとして登録してください。
そのうえで、3つのパッケージを導入してください。
CriWare.CriBase
CriWare.CriFs
CriWare.CriAtom
複数の開発環境でプロジェクトを利用する場合、MS Buildプロパティとして追加のソースを指定することをオススメします。
AOTコンパイルの有効化
CRIWARE for C#をWebプラットフォームで利用するには、AOTコンパイルを有効にする必要があります。
作成したプロジェクト内の.csprojを編集してRunAOTCompilation
プロパティを追加しましょう。
<PropertyGroup>
<TargetFramework>net8.0</TargetFramework>
<Nullable>enable</Nullable>
<ImplicitUsings>enable</ImplicitUsings>
<!-- 追加 -->
<RunAOTCompilation>true</RunAOTCompilation>
</PropertyGroup>
プロパティを追加できたら準備完了です。
次は実際にCRIWAREのAPIを呼び出してみましょう。
CRIWARE for C# のAPI呼び出し
プロジェクトに正しく導入できたか、CRIWAREのAPIを呼び出して確認してみましょう。
Home.razor
を次のように編集してください。
@page "/"
@using CriWare
<PageTitle>CRI ADX Tutorial</PageTitle>
<h1>@CriAtom.GetVersionString()</h1>
ここでやっていることは2点です
-
@using CriWare
の宣言- 名前空間のフル修飾を省略できます
-
ADXのバージョンを取得して
h1
タグとしてレンダリング@
に続く部分がC#コードです
F5キーを押して実行してください。
(プロパティの追加前にビルドを行っていた場合、ソリューション/プロジェクトのクリーンが必要な場合があります)

バージョンが表示されればOKです!
まとめ
本チュートリアルでは、Blazor WebAssemblyプロジェジェクトへのプラグイン導入方法を解説しました。
次回のチュートリアルでは、CRI ADX向けの独自形式データのロードを解説します。