ADX2カスタム拡張・自動化機能「Atom Craft ロボット」とは?

2020年12月1日にADX2に新機能が追加されました。その名も「Atom Craft ロボット」です。
ADX2でのサウンド開発をさらに効率化する機能となっていますので是非ご活用ください!

Atom Craft ロボットとは

今回追加した新機能「Atom Craft ロボット」は、AtomCraftへの大量のサウンドデータの登録や登録済みサウンドデータの設定変更というような、手間のかかる作業や人為的ミスが発生しがちな作業を任意のルールで自動化することができる機能です。
Atom Craft ロボット機能を活用することで、サウンドデザイナーの作業負担の軽減や運営型ゲームのデータ作成を簡略化、サウンド制作ワークフローの改善などに貢献します。

Atom Craft ロボットの使用例

大量データの一括設定変更

ファイル名が「***_en」で終わるデータには「ENGLISH」カテゴリ、「***_jp」で終わるデータには「JAPANESE」カテゴリを自動で付与するといったような、任意のルールに応じたデータ設定が一括で行えます。

CSVから一括で大量のサウンドデータを登録

CSVで作成したサウンドリストをインポートすることで、任意のルールに沿ったキューシート・キュー生成・ビルドをワンクリックで実現します。
自動で登録されるため、人為的なミスが発生しません。

DAWとの連携強化

DAW等の外部ツールとの連携を強化することができます。
タイムライン情報の取り込みや、バウンス結果の自動登録等で、開発をより円滑にします。

Atom Craft ロボットの使い方

サンプルスクリプトを使う

CRI Atom Craft パッケージには、汎用的な7種類のサンプルスクリプトを同梱しています。
これらのスクリプトをそのまま活用することはもちろん、より使いやすくカスタマイズすることも可能です。

  • キューIDの重複確認
  • キュー名の重複確認
  • AISACグラフのコピー&ペースト
  • オートメーショングラフのコピー&ペースト
  • セレクターを指定してのスイッチタイプキュー作成
  • 選択キューから指定カテゴリを削除
  • 選択キューのカテゴリを置き換え

スクリプトを書く

開発環境に合わせて任意のルールを独自にカスタマイズすることが可能です。
Pythonスクリプトに対応し、作ったスクリプトはメニューに登録することができます。

外部ツールと接続

Atom Craft ロボットは外部ツールと通信接続する機能があります。
開発者独自のチェックツールやサウンド管理システムと通信接続すれば、Atom Craft ロボットを介して直接プロジェクトを操作可能です。
外部ツールとの連携は、Pythonだけでなく、JSON APIにも対応します。

学習向けコンテンツ

Atom Craft ロボットを学習する方向けにチュートリアルを公開しています。
ぜひご利用下さい。

Atom Craftが手元にない方は、下記フォームからサウンドミドルウェア「CRI ADX2」の試用申し込みをお願いいたします。
無償試用お申し込み

CEDEC+KYUSHU 2020 Onlineセッション動画

CEDEC+KYUSHU 2020 Onlineで公開されたCRI・ミドルウェアのセッション 「サウンドデータを自動化しよう!〜さようなら、繰り返し作業〜」のアーカイブ動画です。

概要

無数にあるサウンドファイルをゲームに組み込みする際、演出ごとに多くの作業が必要です。
運営型タイトルなど、定期的なゲーム更新によりサウンドデザイナーが行う作業は年々増える傾向にあります。
本セッションでは、ADX2のオーサリングツール「CRI Atom Craft」の最新アップデートで実装された「CRI Atom Craft ロボット」機能を活用した、サウンドデザイナーの作業負荷軽減につながるサウンドデータ作成の自動化について活用例と共にご紹介します。